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【わたしの母校・山梨県立日川高校を語ろう】テレビ朝日ホールディングス会長 早河 洋

財界オンライン / 2023年6月16日 11時30分

日川高校の校訓は『質実剛毅』で『文武両道』を教育方針としています。わたしは高校を卒業し、東京に出てから、この2つの教えは独特の環境の上に成り立っていることに気付きました。高校の所在地である甲府盆地の東一帯、峡東地区と呼ばれる地域の特性と重なっているように思えるのです。

 山々に囲まれ、平坦なところが少なく、抜きんでて豊かな地域でもない。夏の暑さ、冬の寒さに代表される厳しい自然と闘いながら人々が一生懸命働き、学びながら暮らしている。そういう空気間の中で文武両道、質実剛毅の深い意味を持つようになったのではないかと。

 つまり、2つの校訓に血を通わせたのは母校を取り巻く風土であり、それが時代とともに根付き、今日に至っているように思えるのです。

 わたしが入学してすぐの1週間か10日間くらい、応援団のオリエンテーションがありました。そこで学校の校歌や応援の拍手の仕方を叩き込まれました。前から噂には聞いていましたが、非常に怖い学校だと思った記憶があります(笑)。

 わたしは野球部で、2年生の秋から1年ぐらいマネージャーでした。この時期は受験勉強と重なるので一番大事な時期なんですが、マネージャーですから、練習でノックをしたり、合宿の食事をつくったりして、結構ヘトヘトになるんですよ。

 だから、どうしても勉強は疎かになったし、一方でノックが上手く打てないと選手の迷惑になるので、木を切ってバットにし、石を拾ってブドウ畑に向かってノックの練習をしました。

 県大会で2回くらいは勝つんですが、もちろん甲子園に行けるような成績ではありません。短い夏でしたけど、負けた後に整列して校歌を聞いて涙したのはいい思い出です。

 わたしは大学で放送研究会に入り、卒業後、テレビの世界に就職したわけです。番組というのは、プロデューサーやディレクターがいて、俳優がいて、美術やカメラマンがいる集団作業でつくります。だから、チームワークが非常に重要になるんですけど、集団作業の難しさもチームづくりの大切さも、わたしは野球部で学びました。

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