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【16年間の大工人生からの転身】千明哲治・エメトレ社長の転機とは?

財界オンライン / 2023年6月14日 18時0分

千明哲治・エメトレ社長

「子どもたちの笑顔を増やしたい」─。今でこそ子ども向けサプリメントの開発・販売を行う会社を経営していますが、会社を立ち上げるまでは大工でした。

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 高校卒業後、2年間大工の専門学校に通い、町場の工務店に就職。6年間の修業を経て26歳で独立し、工務店を10年間経営していました。大工を始めた20代の頃は仕事にもやりがいを感じていたのですが、時代とともに「安く・早く・簡単に」を求められるようになり、大工本来の技術が必要とされない時代に変わってきました。

 そんな中、私が30歳の頃に初めての子どもを授かりました。子どもが生まれ、毎日子どもの笑顔を見ていると、「子どもに関わる仕事がしたい」と思うようになり、そこから、大工をしながら様々なセミナーに参加し、どんなビジネスがよいかを考え始めました。

 そういった中、2013年に参加したあるセミナーで現副社長の岩中駿介と出会ったのです。当時、岩中は製薬会社のMR(医薬情報担当者)をしていたのですが、自分の仕事に対して少し疑問が湧いていたようです。

 世の中の薬は対症療法用に留まるものが多い。もっと根本的に人の健康づくりに貢献したいと考えていたのです。また、岩中は身長が低いことにコンプレックスを感じていました。

「きっと自分と同じように悔しい思いをしている子どもたちがいるはずだ」。そこで、その解決に繋がるような何かを提供できないかと2人で考え、子ども向けサプリメント市場に着目。岩中が元製薬会社の経験を活かし、「アルギニン」が成長期に重要な栄養素であることを突き止め、商品開発をスタート。

 14年に2人で会社を設立し、アルギニンを高配合したサプリメントの販売を開始。発売当初は苦戦したものの、2年目からは軌道に乗り、会社も順調に成長していきました。15年からは、プロスポーツチームのスポンサーを開始し、スポーツを頑張る子どもたちのサポートもしています。

 そして、この事業を行う中で何よりも嬉しいのは、当社のサプリで子どもたちが喜ぶことはもちろん、保護者の方にも感謝してもらえることです。子どもたちの元気と笑顔があふれる社会の実現に向けて今後も努力していきたいと思っています。

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