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日商エレクトロニクス社長・寺西清一「双日グループの中核ICT事業会社としてお客様の様々な課題を解決するビジネスパートナーに」

財界オンライン / 2023年6月15日 18時0分

寺西清一・日商エレクトロニクス社長

茹でガエルになるな!

 当社は1969年の設立以来、50年余に渡って、双日グループの中核ICT事業会社として、企業の様々な課題を解決するソリューションビジネスを展開してきました。

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 コロナ禍の3年間で、様々な環境で一気に通信トラフィックが増加し、ネットワーク・セキュリティ、クラウド、ソフトウェア、新しいソリューションとしてのDX(デジタルトランスフォーメーション)などの需要が高まり、当社も最高益を更新することができました。

 DXには三つのステップがあります。一つ目は、会社内の業務にデジタル技術を採り入れて経費削減や効率化を図ること。二つ目は、データをとって可視化し分析して、戦略的にビジネスプロセスを改善していくこと。そして、三つ目が情報(データ)と技術が一体化し、新しいビジネスモデルを創ること。

 日本において、最後の新しいビジネスモデル創出はまだまだだと思いますが、一つ目と二つ目に関してはかなりDXが進んできたように思います。

 当社としましても、最近はお客様の課題解決の事例として、AI(人工知能)を活用して、配送業務において、最適な人員配置や配車ルートを考えることで、業務の最適化だけでなく、物流コストやCO2(二酸化炭素)の排出量を削減したりする事例も出てきました。こうした事例をより多く出していきたいと考えています。

 わたしが4年前の社長就任時から言い続けてきたのは、茹でガエルになるなということです。日本は失われた20年、30年と言われて、世界の変化に何も対応してこなかった。あるいは変化することを拒否してきた30年だったと思います。

 しかし、いつまでも前例踏襲型でぬるま湯に浸かっていると、企業も日本も成長できない。だからこそ、社員にはどんどん新しいことへチャレンジしてほしいと思います。



ありたい姿を『未来を拓く先駆者』と定義

 当社のありたい姿を『未来を拓く先駆者』と定義しました。

 それは、お客様からこうして欲しい、こういうサービスがあったら助けてほしいというニーズに対応するだけでは不十分だということ。お客様のことを今まで以上に深く考え、われわれがお客様の現場に入り込むことによって、当社の技術やサービスを活用すれば、こんなことができます、企業のDX化につながりますという提案ができるようになるのです。

 真のお客様のビジネスパートナーとして、そうした好循環を生み出していけるように、顧客志向、戦略志向、チーム志向という三つの姿勢と、提案力、技術力、それを具体化する実現力の三つの強みを育てていきたいと考えています。

 この4年間でメリハリのある人事評価を導入し、外部から来た人材が活躍できるような組織風土への変革もかなり進んできました。結果として最高益になったのは、こうした社員の頑張りもあったからです。

 これからも社員一人ひとりが新しいことに挑戦し、仕事を通じて鍛えられ、成長することができるような会社をつくっていきたいと考えています。

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