日産・内田誠氏に権限が集中、電動化やガバナンス再構築に課題

デスク「日産自動車の新体制が決まったね」

記者「仏ルノー出身で日産のインドネシアなどの工場再編やルノーとの資本構成の見直しに取り組んできたCOOのアシュワニ・グプタ氏が退任し、当面、後任は置きません。社長兼CEOの内田誠氏に権限を集中させて意思決定を急ぐ考えです」

デスク「肝腎のルノーとの資本関係を対等にする合意の最終契約の締結が遅れているけど」

記者「内田氏は『最終的な詰めをしている』としましたが、具体的な時期には言及しませんでした。締結は当初予定の3月末から大幅に遅れており、この交渉の長期化はグプタ氏による混乱も影響したとの見方もあります」

デスク「電動化などは待ったなしの状況なのに？」

記者「ガバナンスに詳しい専門家は『社外取締役も独立した立場に立ったガバナンスを効かせていない』と指摘します。本業はもちろん、ガバナンス再構築も待ったなしです」