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森ビルが開発の「麻布台ヒルズ」高層タワーが竣工、今秋開業へ

財界オンライン / 2023年7月25日 7時0分

竣工した「麻布台ヒルズ森JPタワー」(左)

「緑」を生むための高層ビル

 34年の歳月をかけたプロジェクトが、いよいよ開業へ─。

【あわせて読みたい】辻慎吾・森ビル社長「国際都市として東京にはポテンシャルがある! 人口減の中で都市間競争に勝つ街づくりを」

 7月3日、森ビルが手掛ける再開発プロジェクト「麻布台ヒルズ」でA街区とC街区が竣工を迎えた。A街区には高さ約330メートルで、オフィスや住宅、商業施設、インターナショナルスクールが入る複合ビル「麻布台ヒルズ森JPタワー」が建つ。C街区には住宅や商業施設、美術館がある。

「麻布台ヒルズ森JPタワー」は大阪のあべのハルカスを抜き日本一の高層ビルとなったが、目指したのは高さではなかった。

 森ビル社長の辻慎吾氏は、このビルの高さについて「約330メートルの高さにしたのは、下のスペースを緑のために開けたいからです。それが森稔(森ビル元会長)が提唱した『ヴァーティカル・ガーデンシティ』(立体緑園都市)です」と話す。

 ヴァーティカル・ガーデンシティは、細分化された土地を取りまとめ、建物を高層化し、足元に広場や緑地を創出、都市を立体的に活用していく考え方。

 麻布台ヒルズは約8ヘクタールの敷地に約2.4ヘクタールの「緑」をつくっているが、この緑を実現するために、約330メートルという高さの複合ビルが必要だったということ。

 なお、B―1街区の高層レジデンスの工事が遅れ、開業には間に合わない見込みだが「権利者の皆様ときちんと対話し、間違いのないものをお渡しする。それ以外のエリアは今秋、予定通り開業する」(森ビル幹部)。

 今秋は麻布台ヒルズに加え、「虎ノ門ヒルズステーションタワー」も開業するなど、森ビルにとっては重要な年。その後も2030年竣工を目指す「六本木五丁目西地区」再開発という大型プロジェクトが控える。東京の「都市力」を高める街にできるか、底力が問われる。

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