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【日清製粉】冷凍自販機や製品サイズ見直しで人手不足に対応

財界オンライン / 2023年8月16日 11時30分

冷凍自販機における販売イメージ

外食や物流業界の課題解決へ

 外食や物流業界の人手不足への対応を見据え、メーカーもあの手この手を繰り出している。

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「冷凍自動販売機を設置し、製品購入から片付けまでを購入者自身で完結させることができれば、人手不足で困っている外食業界の店舗運営の解決に貢献できる」と語るのは日清製粉グループ本社関係者だ。

 同社グループで常温や冷凍のパスタやプレミックス粉の製造・販売を行う日清製粉ウェルナは冷凍自動販売機などでの販売にも対応するトレイ・フォーク付き冷凍レンジ用パスタ5品目を発売した。

 電子レンジで温めるだけの即食対応が可能なため、購入から片付けまでを購入者自身で完結できる。

 同社では3月から冷凍自販機専用のパスタをテスト販売しており、製品仕様やメニュー改良を重ねた。

 冷凍自販機は事業所内の社員食堂や工場、ビジネスホテル、アミューズメント施設、シェアオフィスなどでの販売を想定している。

 2024年問題に直面する物流業界の人手不足に対しては、冷凍食品の配送効率化に向けた取り組みを始める。パスタなどの冷凍食品と段ボールのサイズを見直し、トラックに積載する1パレット(荷役台)当たりの積載数を1.5倍に向上させる。

 従来、冷凍食品は段ボールをトラックに積む「ばら積み」で運んでいた。そこでパレットを使うことにより積み下ろしにかかる時間を短縮し、トラック運転手の負担と勤務時間を減らすことにつなげるのが狙い。

「トラック1台当たりの積載率は4割」(関係者)と言われる中で、メーカー側からの人手不足解決策も急務になっている。

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