【著者に聞く】『先読み広報術 1500人が学んだPRメソッド』アステリア執行役員・長沼史宏
財界オンライン / 2023年8月26日 11時30分
メディアの関心を先読みするための極意を紹介
私は、2004年に広報担当のキャリアをスタートさせ、大手製造業や新興IT企業などで約20年にわたり経験を積んできました。その中では、五輪メダリストのマネージャーも務めるなど、幅広いフィールドで企業のPR活動に従事してきました。また、最近では『広報勉強会@イフラボ』の主催者(講師)として指導を行うとともに、東北大学の特任准教授(客員)としても活動しています。
これらの経験を通じて、私はある確信に至りました。それは、自社の都合だけでネタを売り込もうとするあまり、成功率の低い広報活動を行っている企業・団体が非常に多いということ。その時メディアが求めている話題に関する洞察力を持っていないために、記者が受け止めようのない話題ばかりを提案しているのです。そこで、本書では私自身が実践してきたメディアの関心を先読みするための極意を紹介しています。
この手法により、中小・ベンチャー、BtoB企業においても取材依頼が増え、成功率の高い広報活動が実現されるはずです。
また、日本では長らく広報に対する注目度が低く、総務、人事、経理など他のスタッフ系部門に比べて頼れる先輩が圧倒的に少ないという弱点があります。これは広報職全体にとって最大のウィークポイントであり、次代を担う人材育成においても大きな障害に他なりません。
私は、このような環境を少しでも改善したいという思いから、『広報勉強会@イフラボ』を2017年に立ち上げました。これまでに1500人以上の広報担当者が参加する中で、私自身が頼れる先輩の役割を果たすことができればという思いからの行動でした。この書籍でも、その思いは同じです。
明日から実践できる広報メソッドを初心者からベテランまで幅広くカバーし、Q&A集も充実させた内容となっています。常に手元に置いていただき、広報活動に役立てていただけましたら幸いです。
【著者に聞く】『インフレ課税と闘う!』第一生命経済研究所 首席エコノミスト 熊野英生
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