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サクサホールディングス・丸井武士社長「ハードの強みとソフトを組み合わせて中堅中小企業の『DX支援企業』を目指す」

財界オンライン / 2023年9月19日 11時30分

丸井武士・サクサホールディングス社長

社長就任以来、社内の改革に注力してきたが「まだまだこれからではあるが、少しずつ手応えを感じている」と話す。

 サクサホールディングスは、2004年に田村電機製作所と大興電機製作所の経営統合により発足した。

 法人向けの電話装置、ネットワーク製品、セキュリティ機器などに強みを持つ企業だ。社名のサクサは「人が咲く、明日が咲く」から来ている。

 コロナ禍の影響で半導体不足となったことによる部品の入手難、調達価格の高騰に見舞われた。そこで「調達改革プロジェクト」を立ち上げて対応、「100%ではないが、調達はある程度戻すことができた」。

 土台が固まり「攻め」に移ることができたが、そこで打ち出したのが「Office AGENT戦略」。

 顧客が抱える働き方改革、DXなどの課題を解決するために、音声コミュニケーション機器、セキュリティ機器などのハードとサービスを組み合わせて提供する。

「築いてきた販路を生かして、強みのあるIT機器の納入を増やすことができ、我々も成長ができる」。様々な企業との連携やM&A(企業の合併・買収)も活用して、市場シェアの拡大も進めていく考え。

 ハードとソフト、どちらも提供できる強みを生かして、今後はそこから収集したデータも活用、中堅中小企業向けDX支援のサクサを目指す。

 そして今でも「旧田村」、「旧大興」で認識している顧客も多いため、今後「サクサ」というブランドのさらなる浸透を図る。

「当社の社員は皆、真面目でそれはお客様からの信頼につながっている。これからは、もっとチャレンジして欲しい」と社内に訴える。

「自分が社長であるかどうかではなく、この会社がよくなるために自分は何ができるかを常に考えてきた。そして社長を務める以上は社員が活躍し、お客様のためになる仕事ができる環境をつくりたい。それが私の使命」と力を込める。

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