ビックカメラが8年連続ベアも、脱デフレへ正念場の日本経済

都内のビックカメラ

デスク「ビックカメラ（秋保徹社長）が8年連続でベア（ベースアップ）を行う方針だね」

記者「2024年4月から約4600人の正社員の基本給を月額2～3万円引き上げます。上昇率は7～16％で、引き上げ額は労働組合が結成された04年以降で最大となります。同社では物価高への対応の他、優秀な人材の確保を図りたい考えです。他にも、サントリーホールディングスが今年同様7％程度の賃上げを予定しており、来年度の賃上げに向けた動きが出ています」

デスク「連合は24年度の春闘で5％以上の賃上げを求めている」

記者「ですが、日本商工会議所会頭の小林健氏は『少なくとも中小企業では難しいというのが実感』と話しています。原材料価格や人件費など、コストアップ分の価格転嫁がなかなか進まない中小企業では、今年に続いての賃上げ継続は難しいと捉えており、賃上げはどこまで波及するのか？　脱デフレへ向けて、日本経済も正念場と言えそうです」

【賃上げ問題をどう考えますか？】答える人　立教大学経済学部・首藤若菜教授