キュラーズ社長・スティーブ・スポーン「『家庭を荷物から解放し、自由を提供する』 このミッションを実現させるためにも拠点を増やしていきます」

スティーブ・スポーン・キュラーズ社長

市場規模は約420億円

　荷物を保管するトランクルーム。コロナ禍で一時的に需要が落ち着いた収納ニーズですが、2022年を境に記録的な伸びを続けています。居住環境の変化に伴う収納ニーズが高まっていることが背景にあります。

　これは日本のみならず、米国や欧州でも同様の動きを示しており、家の外に置いておかなければならない荷物を安心して保管できる収納ニーズは今後も伸びていくものと考えています。

　当社は今年、創業22周年を迎えました。その間、全国主要都市に67店舗を展開し、これら全ての店舗のトランクルーム室数は4万室に及びます。国内の屋内型トランクルーム市場は約420億円規模ですが、当社はそのうちの約20％超を占めるまでに成長することができました。

　成長の原動力は、徹底して1つの事業に集中してきたことです。複数の事業を展開することなく、トランクルームの事業一筋に力を入れてきました。それは当社のサービスの競争力にもつながっています。

　一般的なトランクルームはビルの中の1フロアだけを占有することがほとんどですが、当社はビル1棟を丸ごと使うため、圧倒的な規模を誇ります。好立地にありながら活用されていない建物を取得し、それらを高品質なトランクルームに変えて活性化するのです。

「こんなに明るくてキレイなのですか？」─。当社のサービスの利用者の方々にはよく驚かれます。当社のトランクルームは内外装を徹底的にクリーンにしており、非常に明るくて清潔です。しかも、どの店舗にも常駐するスタッフがいるため、誰もが安心してご利用いただけます。


主要都市や首都圏に拠点開設

　今後は札幌、東京、横浜、福岡といった主要都市や首都圏を中心に店舗を拡大させてビジネスも成長させていく考えです。土地の調達ではマンションデベロッパーとの激しい競争になっていますが、利用者のより近いところに拠点を増やしていきたいと思っています。

　日本には四季があり、季節ごとに使う荷物が多いものです。スポーツや趣味でかさばるものもたくさんあります。当社は「家庭を荷物から解放し、自由を提供する」というミッションを実現させるためにも、今後もサービスに磨きをかけていきます。