【著者に聞く】『店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる 倉本長治の商人学』商い未来研究所代表・笹井清範
財界オンライン / 2023年12月9日 11時30分
商売に大切な原理原則100の名句・名言を厳選
旧ジャニーズ事務所やビッグモーターなど、道徳観の欠落した商行為や企業不祥事が後を絶ちません。いつの時代も、新しい企業が誕生する一方で倒産する企業もあるわけですが、何十年、何百年経っても、残り続ける企業は確実に存在します。
こうした企業の共通点は何か? それは原理原則を大切にしているということです。わたしは「商業界」の編集者として、商売に大切な原理原則を「商業界」の元主幹・倉本長治から学びました。
倉本は明治の時代に江戸期から続く和菓子屋の息子として生まれ、戦前から経営指導者として商業の正道を説いてきました。わたしは以前から、長く倉本の薫陶を受けた一人として、倉本の教えを何とか形にして後世に残したいと考えており、今回の刊行につながりました。
本書では、倉本の唱えた行動指針『商売十訓』をキーワードとして、100篇の名句・名言を厳選。そこに、わたしがこれまでの取材活動を通して感じた思いを加えながら、分かりやすく読んでいただけるよう解説をつけました。
タイトルの『店は客のためにあり……』は、倉本の教えの本質を表すものであり、ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正さんが唯一の座右の銘としている言葉。本社の執務室にはこの言葉が額縁にかけられており、柳井さんは日々これを見て自問自答していると言います。そうした縁もあり、今回、柳井さんに本書の解説をお願いしたところ快く応じてくれました。
わたしも、イオンの岡田卓也さんやダイエーの中内功さん、ヤオハンの和田一夫さんなど、いろいろな経営者を取材させていただきました。中には整理淘汰されていった企業もありますが、こうした日本を代表する経営者の方から学ぶことは沢山あります。
時代は変われど、商売や経営の原理原則はいつの時代も変わることはありません。本著が皆さんの経営の参考になれば幸いです。
3兆円の大台突破見据えるファーストリテイリングに2つの課題
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