【経済産業省】経済浮揚とデフレ脱却へ 半導体と中小支援を強化
財界オンライン / 2023年12月7日 11時30分
政府は11月、「デフレ完全脱却」に向けた総合経済対策と、裏付けとなる2023年度補正予算案を決定。議論の過程では岸田文雄首相が打ち出した所得税・住民税減税などの「還元策」に注目が集まり、やや影に隠れてしまった形だが、日本経済浮揚とデフレ脱却のカギとなるのは対策に盛り込まれた半導体産業の支援など供給力強化策だ。
内閣府が発表した日本経済の潜在的な供給力と実際の需要の差である「需給ギャップ」は今年4〜6月期にプラスに転じた。コロナ禍を挟んで3年9カ月ぶりの需要超過で、今後の経済政策で重要になるのは、人手不足などを補い、いかに供給力を高めていくかだ。
政府が決定した経済対策の財源となる補正予算案は、一般会計総額で13兆1992億円。住民税非課税世帯への7万円の給付やガソリン補助金の延長などのメニューが目立つが、対策の取りまとめを担った新藤義孝経済再生相が「日本経済を新しいステージに移行させていくきっかけとなる」と胸を張るように、供給力強化策も多く盛り込まれている。
半導体産業支援には経産省の予算として1兆8500億円を計上。熊本県に工場を建設中の台湾積体電路製造(TSMC)や、北海道で工場を建設するラピダスへの支援を念頭に、既存の基金を積み増す。経済対策では、先端半導体や蓄電池などの国内投資減税などの優遇策も盛り込んだ。
また、人手不足が深刻な中堅・中小企業が省人化・省力化を行うためのロボットなどの導入補助事業として1千億円を確保。申請に不慣れな企業もわかりやすいよう、補助金が利用できる製品を「カタログ形式」で示す。工場など大規模な設備投資を行う際の補助金の原資として3千億円も盛り込んだ。
第一生命経済研究所首席エコノミスト・熊野英生氏の提言「期待される来年の賃上げ」
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
補正予算にインバウンド促進策や台湾便割引対策も含む…6月福島県議会が閉会
福島中央テレビニュース / 2024年7月3日 16時28分
-
災害時の孤立可能性集落 調査対象外の集落も補助の対象に 千葉県
チバテレ+プラス / 2024年7月2日 18時15分
-
日本が「大回復時代」に入ったのは明らか…経済の専門家が〈国内株高の加速〉を予測する“これだけの根拠”
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月2日 10時15分
-
「定額減税4万円では効果がない。消費税を減税すべき」と元日銀副総裁が断言するわけ
日刊SPA! / 2024年6月28日 8時50分
-
石川県の能登復興基金条例が成立 1300億円増額補正も
共同通信 / 2024年6月20日 16時39分
ランキング
-
1マクドナルドが「ストローなしで飲めるフタ」試行 紙ストローの行方は...?広報「未定でございます」
J-CASTニュース / 2024年7月17日 12時55分
-
2セルフレジで客が減る? 欧米で「セルフレジ撤去」の動き、日本はどう捉えるべきか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月18日 8時10分
-
3「レイバン」メーカー、人気ブランド「シュプリーム」を15億ドルで買収
ロイター / 2024年7月18日 8時34分
-
4東証、一時1000円近く下落 円高進行で輸出関連に売り
共同通信 / 2024年7月18日 11時58分
-
5永谷園、MBO成立=今秋にも上場廃止
時事通信 / 2024年7月17日 20時36分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください