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〈創業家以外から初のトップ〉増田裕一・カシオ計算機社長CEO「需要創造型の企業としてオンリーワンの事業を自らつくりあげていく!」

財界オンライン / 2024年2月2日 7時0分

増田裕一・カシオ計算機社長CEO

「市場環境が厳しく、変化の激しい中で、いかに社員が前向きに行動できるような風土をつくっていくか。社員の能力を最大限引き出していけるよう、企業風土を変え、企業価値の向上に全力を尽くす」

 昨年、主力の腕時計『Gショック』の初号機発売から40年を迎えたカシオ計算機。その節目の年に創業家以外から初の社長が就任した。

「創業家に対してリスペクトがあるのは当然だが、いつまでも受け身でいるのではなく、社員は自ら考え、行動していくべき。自由闊達・本質熟視・論理思考・忖度無用の4つの文化を根付かせたい」

 現在はインバウンド(訪日観光客)の回復に伴い、時計事業が堅調。売上高(2023年3月期=2638億円)の約6割が時計事業で、利益のほとんどを同事業が占める。それだけにそのノウハウをいかに他の事業に拡げていくかが今後の課題。

 腕時計市場は近年、携帯電話やスマートウォッチが台頭。それでも、「スマートウォッチはすでにレッドオーシャン(過当競争)」と独自路線を宣言。これまで低価格(数万円)のイメージが強かった『Gショック』だが、今後は独自の機能性を付与していくとともに、より単価の高い高価格帯(数十万円)のメタルウオッチで勝負していく考え。

 1978年の入社以来、一貫して時計事業の開発に携わってきた。転機となったのは入社4年目。新商品『Gショック』の開発チームを立ち上げ、今では世界累計出荷台数1億4千万本を突破する人気ブランドの創出・育成に関わった。

 持論は「市場は成熟しても、事業は成熟させるな」。主力の時計だけでなく、EdTech(教育)やサウンド(楽器)などの事業でも、新たな価値を生み出す唯一無二の存在を目指すという。

「カシオは需要創造型の企業。自分たちから新しい需要を掘り起こし、オンリーワンの事業をつくりあげていくことで、収益性もある、高付加価値型の企業として成長したい」

 毎朝100回ずつの腹筋・背筋・スクワットが健康法だ。

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