【ずいひつ】ジンジブ・佐々木満秀代表取締役が語る「日本の活力を取り戻すため高卒生の可能性を広げたい!」
財界オンライン / 2024年2月23日 11時30分
高卒生─。高校を卒業した人材について、どんなイメージをお持ちでしょうか。昨今は人手不足も相まって若い人材をいかに獲得するかが、全ての企業のテーマになっていると思います。しかし、その対象はあくまでも「大卒生」がほとんどです。
当社は2014年の事業開始以来、高校生の就職活動を応援していますが、大学生の就活と違って高校生の就活は1950年代から、あまり変わっていません。高校生の就活では最初に応募する企業を1社に限定する「1人1社制」が当たり前。これは行政・学校・企業の三者がガッチリ手を組んで長い間続いている習慣です。
「未来を担う若者の可能性を広げたい」─。私はこう感じています。これだけデジタル化が進んだ世の中になったにもかかわらず、今も生徒は紙の求人票などから1社を選んで応募。その求人票から得られる情報など知れています。しかも、推薦した学校の立場や、来年就職する後輩への影響を心配し、内定を辞退することは、ほぼありません。
生徒は自分の能力を最大限に生かせるのか、自分の夢を叶えることができるのか。そんなことを考える余裕もないまま就職していくのです。確かに就職率は100%近くに達するのですが、一方で、1年以内の離職率は2割近くに上ります。3年以内にはおよそ4割が辞めてしまうのです。
私がこの高卒就職の実態を変えたいと思ったのには、自らの実体験があります。高校を卒業して工場に就職したのですが、自分のやりたい仕事ではありませんでした。21歳でトラックを購入して運送業を創業。その後に不動産会社、求人広告会社を経て、30歳で独立して広告業を始めました。
お陰様で事業は順調に成長し、10年連続で増収増益を達成。とにかく成功するためにがむしゃらに働きました。その途中、自社でも大卒採用だけでなく高卒採用をしようと促すと、担当者から「高卒採用はムリです。1人1社ですから応募は来ません」と。驚きました。私の時代から何も変わっていないのですから。高卒生は大卒生に比べれば知識や経験の面で劣るかもしれないが、固定観念やクセはない。何よりも新しいことに挑戦できる素地があります。
そこで高校生が求人情報をネット検索できる「ジョブドラフトNavi」を始めました。そこでは求人票では決して描き切れない企業の雰囲気や実態を社員のインタビューや写真・動画を駆使して高校生の目線で紹介しています。今年度は、2300社を超える企業が掲載しています。さらに高校生と企業が直接交流できる合同企業説明会「ジョブドラフトFes」も開催。23年は全国12会場でのべ3302人を集めました。
例えば、当社のサービスを使って就職した高卒生は歯科医向けの商社に入り、営業で抜群の成績を残しています。しかも、今の高校生はまさにデジタルネイティブな世代。SNSを駆使したプロモーションや採用などお手の物です。これは企業にとって大きな戦力になります。デジタルトランスフォーメーションなど若い人の力を借りた方が遥かにコストを抑えることができますし、何よりも効率的です。
「高校生の可能性を広げたい」「二度と私のような経験をして欲しくない」。この一心で今も事業に取り組んでいます。少子高齢化となった日本。国内の人口を若返らせるためには、若い人たちには早いうちから結婚を選択できる経済力をつけてもらいたい。それが日本の活力を取り戻すことにつながるのです。
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