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ローランド社長 ゴードン・レイゾン「音楽や楽器を通じて、世界中の人とコミュニティをつなぎ、全ての人々をつなげていく!」

財界オンライン / 2024年3月1日 7時0分

ゴードン・レイゾン ローランド社長

昨年10月、日本初の直営店『Roland Store Tokyo』を東京・原宿にオープンしました。英ロンドンに次ぐ、世界2店舗目の直営店となります。直営店を運営することで直接、お客様と対話したいと考えており、われわれのブランドや製品が多くのミュージシャンたちとつながり、音楽を楽しむ人たちの手助けができればと思います。

 ロンドンの直営店は、いわゆる楽器街の真ん中に立地していますが、原宿は様々なカルチャーに対して、感度の高い若い人たちが集う場所です。ロンドンで実現できているような、ポジティブなインパクトを実現できる場所だと考えており、すでにオープンから3~4カ月経ちますが、非常に良い反応が得られています。

 われわれはイノベーション主導の企業です。そのため、ロンドンの店を開業した時も、リテールの売上を伸ばしたいというよりも、むしろ、ローランドのブランドや製品は理解されているのか、お客様は当社に何を求めているのか、そういったフィードバックをいただくことが目的でした。

 あくまでも、われわれは楽器のデザイナーとして、様々な人たちが音楽をつくったり、楽しんだりして、夢を語るお手伝いをしたいと考えています。

 楽器市場には更なる拡大のポテンシャルがあります。いろいろな調査を見ますと、約10%の方がすでにアクティブユーザーとして、楽器を演奏したり、音楽をつくったりして楽しんでいます。

 それに対し、約70%は昔、楽器をやっていたのに続けられなかったとか、音楽をどのように楽しめばいいのか分からないと思っている人たちです。皆さん楽器に関心はあるけれど、何らかの理由で始められていません。

 日本では少子高齢化や人口減少が進んでいますが、実は70%の人たちが楽器に興味を持っており、潜在的に将来の顧客となる可能性があるのです。

 音楽を聴くことによるメンタルへのインパクト、また、楽器を演奏するということに対する心理的・肉体的な健康へのインパクトは非常に大きいものがあります。ですから、当社がお客様に対して、いろいろな形で楽器の楽しみ方や学び方をお示しすることができれば、大きな可能性があるだろうと。その意味では、まだまだ成長の余地はあると思っています。

 ローランドは1972年に電子楽器メーカーとして誕生し、2022年に創業50年を迎えました。次の50年、100年に向けては、この70%の方々の関心をいかに惹きつけることができるかが大事。今後もインターネットにもつながる電子楽器を通じて、音楽や楽器で世界中の人とコミュニティをつなぎ、全ての人々をつなげていくために、新たな価値を創出していきたいと考えています。

セブン-イレブン・ジャパン社長・永松文彦「地域や社会に無くてはならない店づくりを!」

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