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アビスト・進 顕社長の「人生の転機」【食品系商社からの転身】

財界オンライン / 2024年4月1日 15時0分

進 顕・アビスト社長

当社は自動車をメインに、3D―CADを活用した設計開発やシステム・ソフトウェア開発、AI(人工知能)/AR(拡張現実)開発を手掛けています。特に得意分野は自動車のランプ、内装、ボデーの設計。自動車業界は今、100年に一度の変革期を迎えていますが、これからどんなに車が変わろうとも、これらの需要がなくなることはないと思われます。

 時代の変化を捉え、デジタル技術を活用することで、お客様の潜在ニーズにお応えするソリューション提案型企業『デジタルソリューション企業』を目指している会社です。

 わたしは大学卒業後、明治屋へ入社し、その後、食品系商社へ転籍。その後も会社の統廃合が続き、徐々に転職を考えるようになりました。当時、海外で一緒に働こうと言ってくださる方がおり、一時は海外でチャレンジしてみようと心が揺れ動いていました。

 ところが、その頃、東日本大震災が発生し、当社も人々のライフラインに関わる事業を立ち上げようということで、創業者である父(進 勝博氏)が水素水の新事業を計画していました。当然、当社は設計開発の会社ですから、飲料水の事業を経験した人はいません。そこで転職をしようか迷っていたわたしに父から相談があり、自分が役に立つことができるならと考え、当社への転職を決意しました。

 当社は1998年に旧日本ビジネス開発の一事業部として、技術系アウトソーシング事業を開始しました。その際、いち早く3D―CADを活用した設計を取り入れたことがヒット。父の強烈なリーダーシップのもと成長し、2006年に分社独立しました。わたしが入社したのが2012年7月で、翌13年12月に東京証券取引所ジャスダック(現スタンダード)に上場しました。

 当然、わたしは生い立ちも違いますし、父と同じことはできません。わたしが今考えていることは、トップダウンの会社から、ボトムアップの会社になろうということ。そして、何事にも誠実に、ウソをつかず、謙虚に対応しようということです。

 当社の社員だけでなく、取引先や前職も含めて、わたしはこれまで様々な方との出会いがあり、本当に良くしていただきました。やはり、企業を支えるのは人ですから、より良い人材を育てるため、前期から3カ月だった社員教育の期間を1年にして、今まで以上に手厚い教育体系を整えました。

 現在は1300名弱いる社員の90%が技術者で、技術者の派遣請負事業がメインです。しかし、今後は既存事業の業務に留まらず、デジタルソリューション企業へ変革することで、社員が働き甲斐を持てるような会社にしたいと思っています。

ローランド社長 ゴードン・レイゾン「音楽や楽器を通じて、世界中の人とコミュニティをつなぎ、全ての人々をつなげていく!」

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