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【ずいひつ】神保光路郎・綜合キャリアオプション副社長が語る「総合人材会社が手掛ける「2024年問題」対策」

財界オンライン / 2024年5月24日 7時0分

荷量増加、人手不足、高齢化、非機械化、非効率、労働環境の悪化……。以前から製造・物流業界ではこういった課題がありましたが、4月からドライバーの労働時間の上限規制が適用される「2024年問題」が加わりました。当社の主要顧客である製造・物流業の企業様にとっては経営の根幹を揺るがす大きな経営課題となっています。

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 総合人材会社・キャムコムグループの中で、当社は製造・物流業界への派遣事業に強みを持つグループ会社ですが、創業以来、製造業は約5000社、物流業は約2500社と、多くのお客様の人材派遣をお手伝いしてきました。そんな当社のメイン顧客の企業様が大きな課題に直面しているのです。

 常にお客様の〝人〟にまつわる困り事を解決してきた我々に求められているのは、人や場所の提供だけではありません。現場の生産性向上も併せて求められてきています。物流業界ではデジタル化が進んでいません。中にはいまだに段ボール箱に貼られた伝票を、今でも手書きで転載しているケースもあります。

 そこで当社が始めているのが製造・物流業界向け「BPO-DX総合サービス」です。このサービスは製造・物流業界を対象にデジタルトランスフォーメーション(DX)を提供する業務委託(BPO)によるサービスです。最新のシステムと共に、それらを使いこなせる「人」も当社が提供します。サービスは次の3つで構成されます。

 1つ目がARグラス(スマートグラス)です。このグラスを作業者がかけると、その作業者の視界を共有できるようになり、作業者の視界には文字や画像などが映し出されます。更に作業者同士で音声通話も可能です。倉庫内での仕分け作業などでは作業者の視界に入ったバーコードやQRコードをAIが識別し、経験の浅い作業者でもミスなく作業できるようになります。

 2つ目が搬送ロボットです。工場や倉庫内での搬送業務とその前後業務を搬送ロボットが手掛けます。単純な搬送作業をロボットに任せることで、組立やピッキング業務などの人手が必要な作業に、人材を集中させることができるようになります。

 3つ目が派遣スタッフを大量に採用できるシステムです。ここは当社が得意とする分野でもあります。通常、派遣スタッフを採用する場合、発注業務ごとに請け負うことになるため、複数の派遣会社と手続きなどのやり取りを行う必要があります。かなり煩雑な手続きを伴う作業にもなります。ここをシステムに置き換えるということです。

 このシステムには当社と取引のある派遣会社が250社以上登録しており、2週間程度で1拠点に最大1000名以上の作業者を集めることもできます。また、複数の拠点の作業者の就業状況を一元管理で行えます。これも当社に全国およそ170拠点があるという強みがあるから実現できることになります。

 なぜ、派遣会社である我々が、本来、事業会社が行うようなことをするのか。それはお客様の現場をより良くすることを2001年の創業以来、当社の思想信条として貫いてきたからです。

 こういった最先端テクノロジーを導入する企業体力のない企業様に代わり、グループ売上高約1300億円の当社が開発・購入し、サブスクリプションで安価に提供できれば、お客様にとっても使いやすくなります。

 働く人と社会を豊かにする─。「働く」に関する社会課題をビジネスで解決する会社として、今後も新たなアイデアを生み出し、世の中の役に立っていきたいと思っています。

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