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パソナグループの優良子会社が今度は第一生命HDの傘下に 白石徳生 ベネフィット・ワン社長を直撃!

財界オンライン / 2024年5月31日 7時0分

白石徳生・ベネフィット・ワン社長

全てのサービスをオンラインで提供したい

 ─ 医療情報サイト・エムスリーと第一生命ホールディングス(HD)による争奪戦の結果、ベネフィット・ワンは第一生命HDの連結子会社になることが決まりました。今はどんな思いでいますか。

 白石 本当に短期間でいろいろなことが変わりましたので、自分でも変化の激しさに驚いているのが正直なところです。

 もともと当社は1996年にインターネットを使ってサービスを売ろうと考えて、パソナグループの社内ベンチャー第一号として設立しました。ネットを使った企業生協を目指そうということで始まった会社です。

 ベンチャーでお金のない会社でしたから、どうやって会社を発展させていくかを考えたら、ネットを活用するしかないんです。そこで思いついたのが、まずは会員制にすることでした。

 アマゾンでも、楽天でも、通常は売値と買値の値段で儲けるわけですが、われわれはそうではなく毎月の会費をとると。当社は今でいうサブスクリプション(定額課金)のモデルを世界で最初にやった会社だと思っています。

 ─ 世界初のサブスクモデルを始めたと。

 白石 インターネットのサブスクはおそらく当社が初めてだと思います。アップルミュージックもネットフリックスもだいぶ後ですから。

 アップルミュージックは音楽配信のサブスク、ネットフリックスは動画配信のサブスクですよね。例えば、音楽のデジタル配信というのは、アップルの「iTunes」が出てきて、1曲ずつダウンロードして音楽を買う方法が普及していった。かつてレコード屋さんに行って、CDを1枚2800円くらいで買っていたのが、ネットで売るようになっただけです。だから、ここまでは昔のオールドビジネスモデルだったんです。

 しかし、それがスウェーデンのスポティファイやアップルミュージックが出てきて、サブスク型の音楽聞き放題サービスが主流になった。ここから飛躍的にビジネスモデルが変わり、もう1曲いくらで売るのではないと。一定の金額を払ってもらえれば、何回でも使ってくださいというサブスクモデルが浸透していったんです。

続きは本誌で

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