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SOMPOとRIZAPが資本提携 「チョコザップ」を軸にデータ活用

財界オンライン / 2024年8月9日 19時0分

左から、奥村幹夫・SOMPOホールディングス社長、瀬戸健・RIZAPグループ社長

介護事業との連携も

「『万が一』の時のものから、『健康になる保険』にアップグレードしていきたい」と話すのは、SOMPOホールディングス社長の奥村幹夫氏。

 2024年7月1日、すでに資本業務提携を発表していたSOMPOホールディングスとRIZAPグループは、両社でデータを連携させて顧客にサービスを提供する戦略を打ち出した。

 軸となるのはSOMPOの「SOMPOパーク」という契約者向け情報サイトと、RIZAPの低価格スポーツジム「チョコザップ」の連携。

 特に「チョコザップ」はブランド立ち上げから2年足らずで全国47都道府県に約1500店舗を出店、会員数は約120万人という急成長を遂げている。ジムでの運動のみならず、コインランドリーやセルフエステ、カラオケ、CTスキャンなど、様々なサービスを享受できることが利用者の支持を得ている。

 今後は例えば、損害保険ジャパンの自動車保険の顧客のデータから、健康増進に関心のあることがわかった場合、SOMPOひまわり生命保険の保険商品と「チョコザップ」の利用を促す。そして、「チョコザップ」での活動で検診データなどが改善したら保険料を割り引くといったインセンティブを与えることなどを検討していく。

【関連記事】奥村幹夫・SOMPOホールディングス社長「自分達の価値基準、足元を見直す。不退転の覚悟で会社を変えていきたい

 さらにはSOMPOグループの介護事業会社・SOMPOケアに、RIZAPのトレーナーを派遣する他、保険代理店の遊休地に「チョコザップ」を出店したり、店舗と併設したりといった取り組みも進める。

 先々は、両社のデータを連携させることで、病気の因果関係分析や、予防医療に向けたソリューションの開発などを目指す。

 RIZAPグループ社長の瀬戸健氏は「運動を再定義し、運動が生活の中の一部になっている社会を目指したい」と話す。今回、SOMPOからグループ合計で300億円の出資を得ることで脆弱だった財務基盤を安定させ、「チョコザップ」の成長をさらに加速させる考え。

 18年の提携以降、奥村氏と瀬戸氏は折に触れて意見交換し、信頼関係を深めてきた。両社で新たな保険、介護、運動のあり方を提示できるかが問われる。

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