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小村和輝・Siiibo証券CEOの「人生の転機」【仲間との出会い】

財界オンライン / 2024年10月7日 11時30分

小村和輝・Siiibo証券CEO

当社は「社債市場の民主化」を掲げて活動している企業です。今は、これまで個人投資家がアクセスすることが難しかった「少人数私募社債」の発行・購入が可能なオンラインプラットフォームを構築しています。

 日本の社債市場の参加者は9割以上が機関投資家だというのが現状ですし、個人の方が購入できる機会はほとんどありません。それを個人の方でも社債投資で定期収入を得ることができる世界を実現したいというのが我々の思いです。

 なぜ私募社債の市場が日本で構築されてこなかったかといえば、大手金融機関から見れば市場規模が掴めず、規制上のリスクが取りづらいという問題がありました。日本の大手は投資適格の「BBB」以上の公募債のみを取り扱うという商習慣で、「BB」以下のハイイールド債の市場すらほとんどありません。

 一方、新興企業が参入したいと思っても、私募社債を扱うには第一種金融商品取引業の登録が必要だということが大きなハードルになっています。我々は、そのハードルを乗り越え、売り上げがない状態の中で第一種登録を実現したことが今、差別化要因になっています。

 足元で株価も為替もボラティリティ(変動性)が高まっています。その中で元本が変動しにくいインカムゲイン型の債券、円建ての社債への注目度は上がっています。2024年8月5日に日経平均株価が大きく下落しましたが、この時期に行っていた募集案件の申し込み件数は逆に増加したのです。2~8%という利回りも、投資家からご評価いただいています。

 また、日本ではデット(負債)での調達は銀行が主流ですが、新興企業には資金使途に柔軟性がなかったり、そもそも与信がつきづらいといった課題があります。当社の私募社債は、こうした新興企業にもご利用いただけます。

 今後は「社債といえばSiiibo証券」と想起してもらえる存在になりたいと思います。

 そんな私の転機は、仲間との出会いです。現在、COO(最高執行責任者)を務める宮崎思佳(もとか)と、CTO(最高技術責任者)を務める松澤有は大学院の研究室の同期で、1期生という特別なつながりがあります。

 私は外資系証券、宮崎は戦略コンサルティング、松澤はエンジニアと進む道は分かれましたが、その後3人のやりたいことが重なって、同じ事業に邁進できています。彼らとの出会いがなければ、当社はなかったという大事な転機だと感じます。

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