【2025年をどう占いますか?】答える人 日本生命保険社長・清水博
財界オンライン / 2025年1月3日 9時30分
生保、介護、保育で「安心の多面体」実現を
─ 日本生命保険社長の清水博さん、米国でトランプ大統領が誕生する中、政策が及ぼす影響をどう見ますか。
清水 トランプ大統領の政策で、世界の政治、経済、金融市場が大きく影響を受けることは間違いないと思います。問題はどの方向に行くかです。
米国における減税と規制緩和はビジネスと景気にプラスですが、関税引き上げはインフレとなって実質所得を下げますし、不法移民の送還は人手不足に拍車をかけます。
このプラスとマイナスが短期的、中長期にどう影響を及ぼすかはわかりませんから、政策を注視しながら、我々のシナリオを立て、修正しながら事業を行うことに尽きます。
─ 2026年度までの中期経営計画で「安心の多面体」という言葉を掲げましたね。改めて、目指すものは?
清水 生命保険事業が、日本生命グループの中心であることは変わりません。アセットマネジメント、介護、保育など他の事業を拡大すればするほど、生命保険事業は一層重要になっていくと思います。
生命保険事業をさらに強力にする求心力、事業の多角化を推進する遠心力という2つの力で「安心の多面体」という経営方針を実現していきます。
また、地域社会を考えることの重要性が高まっています。地域に根ざした課題に焦点を当て、支社主導で生命保険事業の推進、社会課題の解決に注力していく必要があります。「安心の多面体」を実現する上で生保、介護、保育を有機的に連携させながら安心をお届けする時に、地域という要素は大きくなります。
─ DX時代の営業職員の役割をどう考えますか。
清水 今は、営業職員が対面とデジタルを使いこなすのは当たり前になっています。これによって、活動の効率化と標準化が進んでいます。
もう1つ、がん検診受診活動のように地域社会に貢献するという使命を持って活動しています。これこそが、今後の営業職員チャネルのあるべき姿だということが見えてきたと感じています。
─ 今、社内にどんな言葉を投げかけていますか。
清水 「人は力、人が全て」ということ、そして中計のキャッチフレーズである「期待を超える安心を、より多くのお客様へ」を強く伝えています。
つまり、日本生命グループが「こういうサービスを提供するだろう」と考えられていることを超えたサービスを提供したいのです。
この中計では積極的な投資で成長を加速させます。それによって足元で約7000億円の基礎利益を、35年に約1兆4000億円まで増加させることを目指していきます。
この記事に関連するニュース
-
≪ この時期、気になるトップの言葉 ≫ 清水 博・日本生命保険社長
財界オンライン / 2024年12月30日 11時30分
-
日本生命社長に朝日智司氏 事業多角化の中、国内基盤強化
財界オンライン / 2024年12月27日 15時30分
-
日本生命が米系生保を1.2兆円で買収、北米事業強化急ぐ
財界オンライン / 2024年12月27日 13時30分
-
日本生命が予定利率引き上げ、生保各社の財務力が問われる
財界オンライン / 2024年12月20日 15時0分
-
受講者の87%がマインドフルネスを取り入れたいと回答! 日本生命がMelonのマインドフルネスプログラムを全社導入 ~若手のストレスを低減し、パフォーマンス向上へ~
PR TIMES / 2024年12月14日 14時40分
ランキング
-
1お金の貯まらない家の「玄関」には決まってある…片付けのプロに聞いた「新年」絶対に撤去すべきもの
プレジデントオンライン / 2025年1月5日 9時15分
-
2豊洲市場で初競り、一番マグロは歴代2位の2億700万円…仲卸やま幸「鮮度がずば抜けていた」
読売新聞 / 2025年1月5日 7時53分
-
3「日本一土地代が高い」新宿・歌舞伎町のバッティングセンターはなぜ潰れないのか? 店が語った驚異の「1日の来場者数」と営業理念
NEWSポストセブン / 2025年1月4日 16時15分
-
4永谷園やスノーピークも、経営陣の自社株買いで株式非公開化…「投資家の圧力」回避で最多水準
読売新聞 / 2025年1月5日 12時6分
-
5実年齢より15歳老けて見える人、10歳若く見える人…60歳以上で大きな違いが出てしまう「老化の元凶」とは【医師・和田秀樹の助言】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月5日 7時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください