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【2025年をどう占いますか?】答える人 オリエンタルランド取締役会議長・加賀見俊夫

財界オンライン / 2025年1月15日 18時0分

加賀見俊夫・オリエンタルランド取締役会議長

今も昔も人間の心は変わらない
世代を超えたつながりを意識

 ─ 25年からはトランプ氏の再選で世界がまた大きく変わることが予測されています。「東京ディズニーランド」や「東京ディズニーシー」を40年以上運営してきたオリエンタルランド取締役会議長の加賀見俊夫さん、25年をどう予測しますか。

 加賀見 大統領が誰かによって日本との関係は変わってきますよね。ライセンス契約を締結先である米・ディズニー社は、そのときの大統領によって影響はあるのではないかと思います。

 トランプ氏は日本贔屓の印象を持っています。当社の事業の基本方針を大きく変更することはないですが、外部環境が変わる可能性が高いのでそこには随時柔軟に対応していくということになります。

 ─ インバウンドは過去最高数に達していますが、経営への影響は。

 加賀見 インバウンドが増えると、パークにお越しいただく方もそれに応じて増えますので、当社への影響も大きいです。インバウンドの動向は外部環境によって変化しますので、その状況を見ながら柔軟に対応する必要があると考えています。

 ─ これまで41年の歴史の中で、加賀見さんが感じることはどんなことですか。

 加賀見 率直に言えば、やはり今も昔も、人間の心の根本というのは変わっていないと思います。要するに、時代に合わせてサービスの形態は変わっていきますが、心に訴える本質的なものは変わっていないと。

 わたしどもは41年前から変わらずファミリーエンタテインメントを目指しており、これからもファミリーをはじめとする、あらゆる年代や世代の方々にお越しいただきたいと思っています。

 ─ 個人の時代に入り、今は家族や人のつながりが薄くなっている面がありますよね。

 加賀見 そうですね。ですから当社の事業を通じて、人とのつながりをより深く感じていただきたいですね。これからは人とのつながりが世の中を平和にしますし、豊かな生活というものは心の豊かさが増長されて初めて具現化するものです。次の時代はきっとそういう方向に向かうのではないかと想像しています。

 ─ 日本の経済再生に向け、賃上げが大きなテーマですが、料金設定を含めて、どうもっていけばいいですか。

 加賀見 基本的には経済の成長に伴って料金を考えていかなくてはいけないと思いますが、それだけではなく、事業環境に合わせて対応することも重要だと考えます。ただ、徐々に世間全体で物価が上がっているのは事実です。

 私どもは競争相手ということはあまり意識していません。それによって自分たちの考え方を根幹から変えるというのは今後もないだろうと。すべての人々が楽しく過ごせる場所をつくり、「夢・感動・喜び・やすらぎ」を提供したいという基本的な考え方を軸に、自分たちの強みを常に磨き続けていこうと思います。

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