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キオクシアが悲願の上場 昨年2番目の大型上場

財界オンライン / 2025年1月22日 15時0分

写真はイメージ

「まずは上場できて一安心。われわれの強みをさらに強くして、ポテンシャルを上げていく」

 こう語るのは、キオクシアホールディングス(旧東芝メモリHD)社長の早坂伸夫氏。

 12月18日、キオクシアHDが東京証券取引所プライム市場に新規上場した。初値は公開価格(1455円)を下回る1440円となったが、終値は1601円で着地。時価総額は約8600億円となり、2024年の新規上場では東京メトロに次ぐ2番目の大型上場となった。

 キオクシアはもともと東芝が経営危機に陥っていたことが原因で、半導体メモリー事業を分離・独立して2017年に発足。その後、19年に現在の社名となり、20年頃から新規上場を計画していた。ただ、米中貿易摩擦に伴う先行き不透明感やコロナ禍で上場を延期。関係者にとっては、実に4年越しの上場となった。

 半導体業界を生き抜くには、継続的な巨額投資が必要だ。今回、キオクシアは上場によって、市場から資金を調達し、今後の投資にあてる考え。早坂氏は「当社の技術力や生産効率などの競争力には自信を持っている。さらなる企業価値の向上につとめていきたい」と語る。

 足元では業績の回復が鮮明だ。同社の2024年4―9月期連結決算は、売上収益9094億円(前年同期比84.6%)、中間利益が1759億円の黒字(前年同期は1890億円の赤字)。データの長期記憶に用いる「NAND型フラッシュメモリー」の需要が、データセンター(DC)向けやスマートフォン向けで伸長。為替の円安傾向も寄与している。

 現在、NANDでは、韓国サムスン電子、同SKハイニックスに続く世界3位のキオクシア。だが、サムスンなどのライバルはDRAMなど、複数の半導体を手掛けているのに対し、キオクシアはNANDのみ。フラッシュメモリーは需要変動が激しく、市況のアップダウンを繰り返す構造のため、キオクシアの経営を取り巻く〝不安定さ〟は改善されていない。

 今後も外部環境に左右されにくい強固な事業体制を構築できるかが問われそうだ。

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