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ワースクリード代表取締役・金髙健一郎が語る「”人を招きたくなる家”づくり、大手とは違う中小の生き残り方」

財界オンライン / 2025年2月7日 18時0分

本当に住みたい家とは、どのようなものか─。コロナ禍を経て生活様式が変わり、一部では人と接することを控える動きもありました。しかし、私が真に思う住まいとは、「人を招きたくなる家」だと思うのです。

 大手の住宅メーカーの注文住宅や建売住宅は画一化が進んでいます。3~4LDKでリビングは15畳以上。30坪程度の小さい土地を目一杯活用して家を建てる訳ですから、部屋を広くする分、玄関や廊下が狭い傾向にあります。

 もちろん、こういった家を購入するお客様がいることは確かでしょう。しかし考えてみてください。一生に一度とも言える家を買うときに、皆さんはドキドキワクワクしていますか。親戚や友人・知人を家に招きたいと思っていますか。物件に個性がなければ、こうしたモチベーションは働きません。

「住まいは妥協するもの」と言う人もいますが、そんなことは決してありません。妥協することなく心から満足していただく家をつくる─。それは大手ではできない、我々のような中小が果たすべき役割ではないでしょうか。

 開放感のある広いベランダ。吹き抜けのあるリビング。小上がりや畳コーナー。リビングが見えるワークスペース。当社は2024年5月、贅沢なエントランスの空間づくりやホスピタリティー溢れる空間づくりを展開した分譲商品「manek(マネク)」を始めました。

 コンセプトはまさに「招きたくなる家」。玄関のスペースは5畳、廊下と階段の幅も通常は80センチのところを1メートルとしています。内覧したお客様からは玄関のドアを開いた時点で「すごい」と驚嘆の声が上がります。お陰様で順調に分譲件数は積み上がっています。

 昨今、人件費や建材費の高騰で首都圏のマンションの価格が高騰。セキュリティや眺望、スペックなどに惹きつけられるお客様は多いと思いますが、やはり価格の面で手の届かない状況が続いています。

 もちろん、コストが上昇している点は住宅メーカーにとっても同様です。しかし、その環境に甘んじていては中小企業が生き残ることはできません。その中でいかに知恵やアイデアをお客様目線で発揮していくか。その力量が問われるのです。

 その点、当社はとにかく大手と同じやり方ではいけない。オーソドックスなやり方では生き残れないという危機感を社員や職人とも共有し、材料の仕入れ価格の見直しから始めて、マネクのような商品を生み出すことができました。そもそもマネクの狙いは万人受けではありません。気に入った人だけに購入してもらいたいというものです。

 つまり、他にはないオンリーワンの住宅を求めるお客様に狙いを定めているのです。そういった家を求めるお客様はマネクの玄関に入っただけでも「あ、この家を買うかもしれない」という感覚になります。

 若い頃から住宅の世界に身を置き、当初は大手の分譲会社で用地仕入れと販売の営業をしていました。お客様のためには注文建築部門が必要だと提案しましたが却下。そうであるならば、自分でやるしかないと決意し、10年に注文建築会社を起業。そして12年、「注文建築会社が施工する建売分譲商品」をコンセプトに建売分譲会社を設立し、現在に至ります。

 いま私が感じるのは、中小ならではの生き方の追求が大事であるということ。お客様の方にさえ向いていれば、活路は見出せます。そしてその先にはお客様の笑顔があるのです。

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