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SOMPOひまわり生命保険社長CEO・大場康弘「生命保険と健康に寄り添うソリューションを提供する 『健康応援企業』として成長を」

財界オンライン / 2025年2月11日 18時0分

大場康弘・SOMPOひまわり生命保険社長CEO

生命保険のあり方の根本を問う議論を経て


 当社は2016年に掲げた「健康応援企業」というビジョンを達成するべく、2018年から保険と健康応援の機能を組み合わせた健康増進型保険「インシュアヘルスⓇ商品」の提供を開始しました。

 インシュアヘルスⓇを打ち出す2年前、当社は国内生命保険会社の競争環境を改めて整理しました。当時約40社で約30兆円というマーケットでしたが、その競争の中身は「同質性」の競争だったのです。価格や保険の内容などわずかな違いを競っていました。

 このままの競争を続けていて、少子高齢化社会の中で生き残っていけるだろうか?という危機感を持ち、社内で議論を進めてきました。

 その際、「お客様は何のために生命保険に入るのだろうか?」という根本の議論に至りました。万が一の時に経済的に困らないようにというリスクマネジメントの観点で入られるということは基本にあります。もう少し掘り下げると、ご自身やご家族の明るい未来のために、生命保険に入られるわけです。

 また、我々はお客様が生命保険に加入される際、健康状態を確認していますが、当時は生命保険を成立させるための1つの情報でしかありませんでした。

 しかし、生命保険が明るい未来のためのものであるならば、健康も同時に必要です。では、生命保険と健康を別々に捉えるのではなく、一体で提供することで、同質性の競争から脱却することを考えたのです。

 今後の競争優位を考えた時に、時代に合った新たな価値を提供していかないと生き残っていけないという危機意識を持ちました。そして、生命保険を中心としながら、健康に寄り添うソリューションを提供していくという取り組みを進めていく時に「健康応援企業」という概念に行き着きました。

 当初は、健康応援企業もインシュアヘルスⓇも、社内外での理解がなかなか進みませんでしたが、粘り強く取り組んだことでインシュアヘルスⓇ関連商品の累計販売件数は180万件、売上高は1300億円規模にまで成長しています。徐々に浸透しているという手応えを感じます。

 実は、業界内で累計販売件数が100万件を超えているのは当社を含めて3社しかなく、他2社は大手です。大手に伍して戦っていけているのは、当社が健康増進保険に振り切っているからだと考えています。

【写真で見る】SOMPOひまわり生命・大場社長の経営に密着!


新アプリで生命保険と健康を考えるメリットを


 24年9月には新たなアプリ「MYひまわり」の提供を開始、10月には新商品「健康をサポートする医療保険 健康のお守り ハート ワイド」を発売しました。

 この「MYひまわり」では、契約内容や手続きの確認、歩いた歩数や健康診断結果、健康にいい行動の表示など、生命保険と健康に関するサービスを提供しています。

 インシュアヘルスⓇは抽象的な概念ですが、お客様に具体的に実感していくためのアプリです。スマートフォンなどを通じて生命保険と健康を同時に考えることのメリットがあることをご確認いただきたいのです。

 例えば、健康増進によって保険料が安くなるといったこともアプリで確認できます。今後も機能強化を進めますが、SOMPOホールディングスが提携しているRIZAPグループが運営するコンビニジム「チョコザップ」との連携で登録者への優待も始めています。

 このアプリはSOMPOグループのウェルビーイングのプラットフォームの1つとしても成長させたいと考えています。

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