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千葉エコ・エネルギー 馬上丈司が目指す「農業とエネルギーの融合で新産業創出を」

財界オンライン / 2025年2月10日 18時0分

千葉エコ・エネルギー 馬上丈司社長

地産地消のエネルギーで 持続的な農業を


 ー 2012年に千葉エコ・エネルギーを設立した馬上さんですが、起業したきっかけから説明してもらえますか。

 馬上 一番のきっかけは、2011年の東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故でした。父の故郷が福島県でして、福島県が大きな被害を受けたわけですね。震災当時、わたしは27歳で、自分の知見を何とか復興に活かすことはできないかと、結構真剣に考えるようになりました。

千葉エコ・エネルギー 馬上丈司の社会課題解決論「営農型太陽光発電で農業と再エネの両立を」

 わたしは大学で社会課題全般の解決をテーマとする公共学を専門にしていました。公共学の中には公共政策と公共哲学の二つがありまして、要は、社会課題というのはいろいろな事象が複雑に絡み合っていますので、環境政策や産業政策、エネルギー政策などを含めた学問に向き合ってきました。

 そうした中で震災と原発事故が起こり、国がいろいろな政策を打ち出していく中で、太陽光などの発電所建設が盛んになり始めた時期だったこともあって、わたしもアカデミアにいるよりは実業家として活動したいと考え、起業することを決めました。

 ─ なるほど。初めはエネルギー問題に関心があったわけですね。

 馬上 はい。エネルギー問題に関しては、もともと大学時代から石油、石炭を減らしながら原子力や再生可能エネルギーをいかに増やしていくか。そういうことをずっと研究してきて、エネルギー問題というのはあらゆる産業や生活に欠かせないテーマですから、わたしも何か貢献できることはないかと考えたのです。

 ー 改めて、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)のメリットを伺えますか。

 馬上 やはり、一つの農地で追加的に収入が得られること、農家の収入を増やすことができるということです。農家の所得を増やすことで、農業や就農の継続を図っていくことができるのがメリットですね。

 もう一つは、今は農業がものすごくエネルギーを使う時代になっている。それはイチゴやトマトを温室で栽培したリ、植物工場を導入したりだとか、全国のガソリンスタンドがどんどん減っていく中で、農業機械も電気にしていかねばならない。

 10年後も本当に化石燃料由来のトラクターを走らせることができるかが大きな課題になっている中で、今は機械メーカーのクボタがヨーロッパで電動トラクターを導入していますが、農地で電気をつくることができればいいですよね。今は全てを海外から輸入した化石燃料に頼っているわけですが、これを農地でつくった地産地消のエネルギーで農業ができるようになれば、非常に大きな意味があると思います。

続きは本誌で

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