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【ジェイフロンティア】健康食品の通販を柱にオンライン診療からオンライン服薬指導、薬の宅配まで

財界オンライン / 2021年9月29日 18時0分

なかむら・あつひろ
1980年神奈川県生まれ。桜美林大学中国語中国文学科を卒業後、2002年クリエイトSDホールディングス入社。小売りの現場を経験した後、EC向け広告代理店での営業本部長を経て、10年ジェイフロンティア代表取締役に就任。

出荷数で累計1000万個超の「酵水素328選」シリーズ

 2008年創業の当社はダイエットをサポートする健康食品「酵水素328選」シリーズをはじめ、化粧品などの自社ブランド商品を通信販売する事業を主力としています。「酵水素328選」シリーズは出荷数が累計1000万個を超えています。

 創業当初から30代から50代に強いオンラインと50代から60代に刺さるオフラインの両方の領域で販売に注力してきたため、およそ半々の比率で展開。常に新規顧客を獲得するためのノウハウを積み上げてきました。

 このノウハウを生かし、企業の消費者向けのネット広告の販促を手伝うマーケティングも当社の主力事業へと成長。そしていま注力しているのがオンライン診療からオンライン服薬指導、薬の宅配までをワンストップで提供するプラットフォーム「SOKUYAKU」の展開です。

 このサービスは、自宅や職場からオンラインで医師による診療を受けることができ、その後、薬剤師による服薬指導も受けることができます。最短で診療を受けた当日に処方された薬を受け取れるのです。私は”薬のUber”と表現しています。

 クリニックは全国に10・2万軒あると言われていますが、コロナ前の統計では、このうちの45%が赤字経営。この赤字を国や自治体が補填する形でクリニックの経営は成り立っています。コロナ禍でその数値は7割に上昇したとも言われています。

 また、調剤薬局も全国に約6万店あると言われ、患者様の高齢化、医療機関受診者の減少、社会保障費の負担の限界という日本の医療が抱える問題のしわ寄せが薬局にも迫っています。

【コロナ禍での病院連携】全日本病院会会長が語る「機能分化について病院も加わった身近な地域単位での議論を」

日本の「教育」と「医療」が社会を支える2大インフラ

 この「SOKUYAKU」を普及させることによって医療現場の生産性を向上させると共に、複数の店舗を集約化して効率を高めることもできるでしょう。クリニックと薬局が抱える課題を解決するための手段として、これを広げていく考えです。

 お陰様で当社は今年8月27日、東証マザーズに上場しました。今後は地方自治体と連携し、へき地医療を解決することもできると考えていますし、病院やクリニック、薬局、ユーザーのネットワークを活用して医師・薬剤師の人材派遣や医療領域のメディア・広告事業なども展開できると考えています。

 私は日本の「教育」と「医療」が2大インフラだと考えています。人生100年時代の本格的な到来が始まる中、現在の医療を築き上げてきた先人たちに”恩返し”をする意味でも、新たな医療のカタチをつくることが我々の使命だと思っています。

プロジェクトごとに外部戦力を調達 【サーキュレーション】の”プロ人材”サービス戦略

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