【総合商社】伊藤忠や三菱商事が相次ぎ『水素』事業で協業
財界オンライン / 2021年10月20日 15時0分
大手総合商社が、”究極のクリーンエネルギー”と呼ばれる水素事業へ相次ぎ参画している。
伊藤忠商事は、ノルウェーの水電解装置メーカー・ネル社と水素関連ビジネスを推進することで合意した。
ネル社は再生可能エネルギー由来の電力を使って、CO2(二酸化炭素)を排出させることなく水素を生産する”グリーン水素”の生産に欠かせない水電解装置に強みをもつ。1927年の創業以来、水電解装置などの水素生産技術から水素ステーションまで、水素のバリューチェーン(価値連鎖)構築を図ってきた。
今回の提携によって、伊藤忠は「ネル社の水素業界での100年近くに亘る事業実績と、伊藤忠の国際ネットワークを活用して本取組を推進していく」考え。また、今後の新事業創出にあたっては、大阪ガスとも共同で探っていく方針だ。
また、三菱商事はシンガポールのセムコープ社、千代田化工建設と水素バリューチェーン事業の実現に向けた戦略的な提携を進めることで合意。
セムコープ社はシンガポール最大級の再生可能エネルギー事業会社の一つで、千代田化工がもつ水素貯蔵・輸送技術や三菱商事がもつ幅広いネットワークを活かしたい考え。三菱商事は「エネルギー・トランスフォーメーションに向けた本事業の取り組みを加速化させる」としている。
エネルギー源として使用する時にCO2を排出しない次世代エネルギーとして世界中の注目を集める水素。まだまだ製造方法や輸送・貯蔵方法が確立されておらず、社会実装に向けては多くの課題が山積している。
総合商社ならではの知恵とノウハウを生かして、新たな水素社会を実現することはできるか。今こそ、総合商社の総合力が試されている。
商社だからできることとは何か? 『三菱商事』に見る水素戦略
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