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【起業家人生40年】通信改革に続き、今度はエネルギー改革へ 千本倖生・レノバ会長

財界オンライン / 2021年10月21日 18時0分

千本倖生・レノバ会長

日本で新しい変革を起こす!

 ―― これまで通信改革や起業家育成に取り組んできた千本さんがレノバの経営に関わるようになり、エネルギー改革に飛び込んだ理由は何ですか。

 千本 わたしはインフラというか、社会が成り立っている基盤の一番大事なところに変革をもたらしたい。これは第二電電(現KDDI)も、イー・アクセス(現ワイモバイル)もそうでしたが、社会の最重要基盤というものに対して起業を通して変革を起こすというのが、わたしにとってはいつも目標であり、ビジョンなんです。

 そして、社会にとって必要なものなんだけど、それまでに解決できなかった変革を実現するにはビジネスベースでやるしかない。再エネも当然ビジネスです。ボランティアだけでは長続きしません。多くは2~3年で消えてしまいますから。今まで存在していなかったことを何とかビジネスとしてうまくつくりあげたい。そういう思いでやってきました。

 ―― ある意味で、ビジネスはサスティナブル(持続可能)なものでなければならない。

 千本 われわれが手掛ける再エネは、きちんと健全な利益を上げて、再投資して事業を継続できる、サスティナブルなものでなければなりません。秋田で開発を検討している洋上風力発電も、秋田の漁業関係者の皆さまなど、地域の方々と一緒になって、その子供や孫の世代まで共生していこうという発想でやっています。

 そういう意味で、日本と世界で、グリーンなエネルギーの変革を起こし、それに対して、ビジネスとしてサスティナブルな形で地域に貢献していく。それも短期的なスパンだけではなくて、社会と対話、地域と対話しながら、数十年後の地域の発展に貢献しようというところで、木南陽介社長と意識や思想が合致したんです。

 ―― 社会に役立つ仕事であれば、そこで働く社員たちにも生き甲斐や働き甲斐が出てくるでしょうね。

 千本 もちろんです。当社に入ってくる社員は、みんなそうした高い意識を持っています。このまま放っておいたら、日本のエネルギー事情がとんでもないことになる。日本とアジアの環境をよくしたい。だから、再エネに全身全霊で突き進んでいるレノバで働きたい。レノバはそういう熱量を持った人間の集団ですし、もっと言えば、社員というより、わたしにとっては大事な「仲間」なんですよね。

―― 今は社内にはどういう言葉を投げかけていますか。

 千本 わたしが言っているのは、常に「感謝」してやろうよと。とにかく、われわれはこういう変革の時代に、こんな素晴らしいチャンスに出会って、こんな素晴らしいビジョンとミッションを持っている仲間と一緒になって働くことができる。これは人間として生まれてきて、実に素晴らしいこと、心から感謝すべきことじゃないかと。

 だって、そうですよね。われわれが事業活動を行うことが、社会を変革することであり、それで子供たち、孫たちの世代まで役に立つことができるわけですから。だから、そういう生き方をみんなと一緒にできるのは実に素晴らしいし、ありがたいことだと。

 社員全員にいつも「常に感謝して働こう」と言っています。

【経済産業省】エネルギー基本計画改定案を提示 再エネ拡大も実現性乏しく

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