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トヨタのサブスクKINTO、安全運転でNFT証明書発行し記録 実証実験へ

財経新聞 / 2024年5月24日 15時31分

NFT証明書「エキスパート」のイメージ(画像:KINTOの発表資料より)

 トヨタ自動車のサブスクリプションサービスを展開するKINTOは22日、安全運転と認定したドライバーにNFT証明書を発行し、ブロックチェーン技術で記録する実証実験を行うと発表した。非代替性トークンのNFTで安全運転を証明することで、ドライバーを評価する仕組みの構築や普及を目指す。今回の取り組みはモビリティ業界で初という。

 実験は、「KINTO Unlimited」の契約者を対象に行う。提供する車両から運転者のデータを収集・分析し、KINTOが定めた基準で運転を判定。安全運転だと認定したドライバーにNFT証明書を発行する。それをブロックチェーンに記録するまでのプロセスを検証する。

 車両はプリウス、ヤリス、ヤリス クロスを使用し、実施期間は、2024年6月1日~11月末までを予定している。

 NFT証明書には「Soulbound Token(ソウルバウンドトークン、SBT)」を用いる。SBTはNFTの一種だが、譲渡や売買ができない。譲渡・売買が可能な通常のNFTとは異なり、トークンが永久的に個人に紐づくため、公的な証明ができる。

 運転判定には、トヨタと共同開発した「コネクティッドドライブトレーナー」を活用する。トヨタのコネクテッドサービス「T-Connect」を用いた仕組みで、車両から運転データを収集。アクセル・ブレーキ・ハンドル・ウィンカー・バックの5項目で分析し、「S」「A」「B」「C」「D」で評価する。また、分析で見えた運転の癖からアドバイスも提供。他のサービス利用者の平均値と比較もできる。

 今回の実験では、実施期間を3カ月ごとに区切り、5項目がS評価となった月をカウント。3カ月間通してS評価だった場合は「ゴールド」、以下「シルバー」「ブロンズ」として証明書を発行する。また、6カ月間ゴールド評価を得たドライバーには、最上位の「エキスパート」の証明書を付与する。

 KINTOは2019年1月、トヨタが、トヨタファイナンシャルサービスと住友三井オートサービスから出資を受けて設立した。「クルマの新しい売り方を考える」をミッションに、サブスクサービスを軸に事業を展開。23年1月より、保険などの維持費や見守りサービスなどをまとめて提供するKINTO Unlimitedを開始した。23年末には、サービス累計で申込数が10万件を超えたという。

 今年で5周年を迎えたKINTO。これからの5年で、モビリティプラットフォーマーとして、新たなサービスを展開しながら時代に応じた価値提供を目指している。そうした中で実施する今回の実証実験。実験を踏まえ、今後はモビリティサービスをリーズナブルに利用できるスキーム構築を検討する方針だ。

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