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百貨店とSCの4月売上は好調続く、百貨店は円安でインバウンドが過去最高

財経新聞 / 2024年5月26日 15時27分

 日本百貨店協会と日本ショッピングセンター協会が4月度の売上高を発表。円安基調により引き続きインバウンドが好調だったことに加えて、4月後半の気温上昇で季節商材が動いたため、どちらも好調な売上が続いていることが分かった。

■円安効果でインバウンドが過去最高の599億円に

 24日、日本百貨店協会が4月度の全国百貨店売上高概況を発表した。売上高は前年同月比(店舗数調整後)8.9%増の4,441億6,021万円となり、26カ月続で前年同月を上回った。新型コロナ前の2019年4月比でも2.0%増の増加となっている。

 引き続き円安基調によるインバウンド需要が過去最高の599億円を記録。ラグジュアリーブランドなど高付加価値商品が好調だった。さらに4月の後半の気温上昇で衣料品などの初夏の商材が動いたという。

■京都、大阪、福岡は好調続く

 大都市では10都市中8都市で前年同月を上回った。その中では東京(前年同月比:10.8%増、以下同じ)、京都(19.7%増)、大阪(23.3%増)、福岡(17.7%増)で2桁割合の増加に。反対に仙台(3.1%減)と広島(7.0%減)の2都市で前年同月を下回った。

 地区別では、前年割れの地域が目立ち、中部(3.1%増)のみ前年同月を上回り、近畿が前年変わらずだった。前年同月を下回った地域の中では、東北(7.9%減)、関東(3.0%減)、中国(3.1%減)でマイナス幅が大きめだった。

 商品別売上高では婦人服・洋品(9.2%増)、身の回り品(23.3%増)、化粧品(14.6%増)、美術・宝飾・貴金属(20.3%増)、家電(8.8%増)で大きく伸びた。反対に子供服・洋品(5.6%減)、その他衣料品(6.6%減)、生鮮食品(2.3%減)、その他食料品(3.0%減)などで前年同月を下回っている。

■4月後半の気温上昇で来館客が増加

 同日、日本ショッピングセンター協会が4月度のSC販売統計調査報告を発表した。売上高は前年同月比4.8%増の5,804億3,412万2,000円となり、百貨店同様に26カ月連続で前年同月を上回った。

 4月後半の気温上昇により初夏物の季節商材が動いたうえ、ゴールデンウイークの旅行客や帰省客の来客効果も加わって、前年同月比プラスが続いている。

■大阪市が前年同月比11.5%増で好調続く

 売上のうち、テナントが前年同月比5.3%増の4,556億6,785万6,000円、キーテナントが同2.8%増の1,247億6,626万6,000円となり、いずれも26カ月連続で前年同月を上回った。

 大都市やその他の地域は、ほとんどで前年同月比プラス。大都市では札幌市(前年同月比:6.1%増、以下同じ)、東京区部(9.5%増)、名古屋市(9.0%増)、大阪市(11.5%増)、神戸市(8.4%増)で伸び率が大きめ。

 その他の地域では、中部(5.4%増)、北陸(4.1%増)、九州・四国(4.9%増)で伸び幅が大きめ。大都市では唯一、さいたま市(0.4%減)が、その他の地域では東北(0.5%減)のみが前年同月比を下回った。

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