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地域新聞社が始めた、人と人をつなぎ温かい地域社会を創る「ちいつな」とは

財経新聞 / 2024年6月22日 16時7分

 地域新聞社(東証グロース)が公約通り今春(4月8日)、児童発達支援・放課後等デイサービス「ちいつな(八千代高津教室)」を開設した。「ちいつな」の名称には「ちいきの人と人をつなぎ、あたたかい地域社会を創る」という、ミッション/メッセージが込められている。

 地域新聞社は、千葉県と茨城県を中心に地域新聞(地域の各種情報や求人情報などをコアにした無料紙)を発行している。1975年5月設立。この間、順風満帆だったわけではない。直近を含め、厳しい収益状況を強いられてきた。

 が今24年8月期は「1600万円の営業黒字」計画。第2四半期実績は3000万円。四季報は来期を「5000万円」と独自予想し、「Web・人材情報・業者マッチングが、26年8月期目標:売上高40億円/営業利益2億円のカギ」ともしている。

 そんな状況下で開設した「ちいつな」とは、どんな枠組みか。

 周知の様に共働き世帯の増加で、発達に特性や障がいあったりする子供の放課後や長期休みを過ごす場所となる、放課後デイサービスの需要が高まっている。が受け入れ可能な施設数は不足している。

 未就学児には、日常生活の自立支援や機能訓練を行う施設が必要となっている。対して「ちいつな」の基本姿勢(コンセプト)は・・・

◆療育方針: 子供の行動には必ず意味がある。行動の分析と肯定的な関りにより、望ましい行動の増加を目指す。特性のある子供自身を変えようとするのではなく、環境の調整により一人一人の「できる」「わかった」を支援する。

◆プログラム: 「社会性」-身辺自立・移動・作業・集団参加・コミュニケーション・自己統制など「集団の中で生活するための」トレーニングを行う。「運動プログラム」-協調運動が苦手な子供も少なくない。運動の不器用さが隠れている場合がある。楽しい運動を通じアプローチする。「地域活動」-長期休みなどは外出体験や校外学習で地域との交流活動を行い、人との関り/生きていくことの楽しさを味わう。

 言葉を表すのは簡単だが・・・

 オープンから1カ月が経った5月で放課後デイサービスの1日の利用者は、定員間近。小学1年生~中学1年生までが利用中。指先を使う工作や体操・ダンス・外遊びなどが取り入れられている。

 実践を牽引している井上豪執行役員(コミュニティビジネス推進室室長)は例えば特徴を、「ABAとTEACCHの理念を取り入れた療育」と発信している。

 前者は応用行動分析。人間の行動の「法則」を明らかにして、その知見を基に社会の中での困った行動を解決していく。後者は自閉スペクトラム症がある人の生活の質を向上するためにするためのプログラム。科学的な論拠に根差した施策が執られていることを示している。

 「地域との関り」が強調される時代。「ちいつな」もその一翼を担う流れである。

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