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時代に即応したエス・エム・エスの絶好調ぶり、創業者に覚える起業家魂

財経新聞 / 2024年7月5日 9時41分

 エス・エム・エス(東証プライム)。介護・医療業界向け人材サービス最大手。海外事業の展開にも積極的。高齢化社会進捗、それに伴う介護・医療施設の効率化が大きな課題となっていることを映し出す収益の推移を示している。

 2021年3月期以降の営業利益を追うと、「10.8%、15.5%、15.2%」の増益。前24年3月期は「18.2%増収、13.6%営業増益、12.8%最終増益」。そして今3月期は「21.7%増収(656億6500万円)、10.0%営業増益(90億9600万円)」。10.9%最終増益(80億1800万円、連続最高益更新)計画。22期連続増収・増益予定。

 創業者:諸藤修平氏により2003年に設立されたエス・エム・エスの足跡は、こんな具合。

 ケア人材バンク(不足していたケアマネージャーと、介護業者のマッチング/2003年)。シカトル(2003年、介護の資格講座情報事業)立ち上げ。カイゴジョブ(2004年、介護向け求人情報・マッチング事業)開始。ナース人材バンク(2005年、看護師版カイゴジョブ)の展開。カイポケ(2006年、中小介護事業者向け介護保険請求ソフト)開発・・・、2017年にはマレーシアの看護人材紹介会社を子会社化。その後も毎年のように着実に商品・ソフトの開発。記し出したらきりがない。

 ところで記したような絶好調路線を歩んでいたエス・エム・エスを、上場(2008年)も果たしながら2014年に創業者の諸藤周平氏は何故スピンアウトしたのか。2018年7月4日のダイヤモンドオンラインで、諸藤氏のこんな内容の発言を目にした。

 「35歳までに3億円を稼いでリタイアするつもりだった。が辞めたくないという気持ちが強くなっていった」

 「ラッキー。需要が右肩上がりでの起業だったから、巡り合わせで成長しただけ。最初に買った宝くじに当たり、しがみついていただけ。だから、人材の育成なども意識が低かった。よく経財界には『伝説の経営者』と称される人物がいる。が突き詰めれば、時代が求めていた事業を手掛けたゆえの話」

 「このままではいかん、と思った」

 「目標を変えた。3億円を手にしたら、もしくは35歳になったらリタイアすると。これで辞めなければ、地獄に落ちる」

 いま諸藤氏は、アジアを中心に幾多の起業と取り組んでいる。

 改めて起業家としての諸藤氏にいま、感嘆している。

 本稿作成中のエス・エム・エスの時価は2000円台入り口。年初来高値2924円(1月)から同安値1749円(5月)まで調整し戻り過程。IFIS目標平均株価は算出者6人中6人が強気の3592円。押し目買い姿勢でIFIS目標平均株価を待つのも一法だろうが、過去10年余の修正済み株価のパフォーマンス4倍強を勘案すると長期保有・資産形成株として取り組む魅力も覚えるが・・・

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