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佐賀玉屋、本館営業は8月18日で終了 建て替えで 南館と増設店舗で営業へ

財経新聞 / 2024年7月29日 15時39分

8月18日で営業を終える佐賀玉屋本館(佐賀玉屋発表資料より)

 佐賀県内唯一の百貨店である佐賀玉屋(佐賀市中の小路)は建て替えのため、本館営業を8月18日で終え、8月24日から南館と増設店舗での営業に入る。本館は2025年から建て替え工事に入り、2026年中に佐賀玉屋とホテルが入る複合施設に生まれ変わる予定。本館の完成後、南館も建て替える。

 本館営業の終了後は、南館7階に新たに催場を設け、中元、歳暮のギフトセンターを置くほか、週替わりでイベントを開催する。8月24日のリニューアルオープン時には「佐賀県大物産展」を予定する。南館6階にはフードホールの開設を計画している。食事だけでなく、休憩してくつろげる場所にする予定で、開業日は決定次第公表する。

 増設店舗は佐賀玉屋東別館の名称で、JR佐賀駅と佐賀県庁を結ぶ目抜き通りの中央大通り沿いに開設する。和洋菓子ギフトをそろえるほか、佐賀玉屋友の会や商品券売り場を併設する。

 佐賀玉屋は江戸時代の1806年、現在の佐賀県小城市で荒物店の「田中丸商店」として創業した。その後、呉服店を経て、戦前の1933年に佐賀市呉服町で百貨店の営業を始めた。1965年に中央大通り開通に合わせて現在の中の小路に移転し、本館と南館で合計約1万6,000平方メートルの売り場を持つ中心市街地の核店舗として、市民に親しまれてきた。

 しかし、1990年代に年間160億円以上あった売り上げが2021年2月期から50億円を下回る経営不振に陥って債務超過に転落した。耐震基準を満たしていない本館の建て替え費用も捻出できずに自主再建を断念、京都市の不動産会社「さくら」に2023年、事業譲渡した。

 老朽化が進む本館は取り壊して10階建て複合施設に建て替える予定。1~4階に佐賀玉屋とイベントスペース、5階以上に150~180室のシティホテルを誘致する。

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