大荒れ相場の中でも値崩れせず:HOYA株は資産形成に適しているのか
財経新聞 / 2024年8月5日 17時3分
HOYA(7741。東証プライム)。眼鏡(コンタクト)レンズや半導体用マスク基盤に強み。
1941年東洋光学硝子製造所として創立。1962年に上場。HOYAの顔となった眼鏡レンズ(1962年)/コンタクトレンズ(1972年)製販業は、株式公開後にスタート。それまではクリスタルガラス食器などを、世に送り出していた。
現状の事業は前記に加え「医療用内視鏡」や「音声合成ソフトウエア」なども展開されている。がHOYAには「成熟期にある事業もあり」、「新たな事業創出への注力が不可欠」とする認識が強い。池田英一郎社長は、こんな風に語っている。
「眼鏡(コンタクト)レンズ(世界2位)、半導体製造用部材やHDD用ガラスサブストレート(磁器ディスの円盤状基盤。世界1位/シェア100%)、医療用内視鏡など広範囲に及んでいる。高い世界シェアを有する商品が多い。その意味で成熟期の事業が多い。対しては内部開発、M&Aの両面から新たな世界的商品の製販に努めていかなくてはならない」。
今2025年3月期も史上最高益更新の可能性が高いとされる。前期までの4期間の純益は「32%増/90円配、32%増/110円配、2.1%増/110円配、8.2%増/110円配」と、いずれも最高益更新。
前期は減益予想だったが一転増益。HOYAの収益予想のあり様は慎重。第1四半期決算時で中間期予想を示し、第3四半期に通期予想を発表。投資家にとり、対応しやすいと言える。
株価動向は、本稿作成時(8月頭:相場大崩れの中)の時価は1万7500円余水準。昨秋の1万3000円余水準から上昇。4月11日に一度1万6600円まで調整を入れ、7月11日に2万1085円(上場来高値)まで買い直され崩壊相場で下押されている。
が、担当アナリストの見方は、16人中8人が「強気買い」/4人が「買い」という状況で算出されたIFIS目標平均株価は2万1738円。「上場来高値更新も」とする見方。過去9年半前から時価の修正済み株価パフォーマンスは4.38倍。
「8月15日まで300万株/500億円を上限に自己株取得・消却」といった具合に、株式投資家への対応もそつがない。
「成熟期を迎えている」とされる主軸事業を「さらに強固にする」一方で、「新規成長分野への注力」を株価動向(担当アナリスト)が確信しているという感を覚える。文字通り中長期構えで、資産形成株として対峙するのが賢明か・・・
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