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信用買い残減少で、日経平均は再び上昇相場か!?

財経新聞 / 2024年8月20日 9時23分

●信用買い残が減少

 7月31日の日銀利上げに続き、8月2日の米雇用統計の悪化を受け、1987年のブラックマンデーを超える下落幅を記録した日経平均株価だが、その後は値を戻してきている。

 日銀・植田総裁が7月31日、さらなる利上げに言及。“植田ショック”とも言われ、さらに米国の景気後退も意識され、8月5日には4000円超下落。この日までの3営業日で約8000円下落する事態となっていたが、原因はこれらの要因だけではない。

 信用買いに絡んだ個人投資家の投げ売りも、急落に拍車をかけたとみられている。6月のブルームバーグの報道によると、信用買い残は4.9兆円と、18年ぶりの高水準となっていた。

 東京証券取引所が発表した信用買い残は約9000億円近く減少しており、過去最高の減少となっている。

 信用買い残が減り、再びリスクオンの上昇相場となるのだろうか?

●信用買い残の減少

 ロイター通信の報道によると、信用買いに絡んだ個人投資家の投げ売りは、8月6日にピークを迎えたという。

 海外投資家の投げ売りもあったが、個人投資家の投げ売りも大きかったとみられている。

 新規参入の個人投資家に、不足分の証拠金を差し入れないといけない、いわゆる追証が多く発生したとみられ、ロスカット回避のために投げ売りがあったとみられている。

 コロナ相場以降、大きな下落がなかった日経平均で、個人投資家がパニックに陥った可能性がある。

●再び上昇相場へ?

 信用買い残の減少により、再び日経平均が上昇相場へと向かう可能性を指摘する専門家や投資家も多い。

 信用買い残の減少は、これまで利上げで恩恵を受ける銀行株や、半導体、トヨタなどの人気のあった銘柄で顕著だった。

 売り圧力が低下し、買われやすい環境とはなっているが、警戒感がなくなったわけではない。例年お盆期間は夏枯れ相場となりやすいが、今年は13日から再び上昇相場となっている。

 この間に発表された米国の小売売上高や新規失業保険申請件数、CPI(消費者物価指数)が良好であったことも、上昇の大きな要因である。

 今回の下落で傷んだ個人投資家がどこまで戻るかが焦点となる。新NISAで個人投資家が増えたが、下落相場という初の試練で投資文化が根付くかどうかの、最初の正念場でもあるかもしれない。

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