紫金山・アトラス彗星、10月12日頃に地球へ最接近 最大光度は-5等級か?
財経新聞 / 2024年9月13日 17時16分
この秋、久々に肉眼で見えるかもしれない彗星が地球に最接近する。紫金山-アトラス彗星(C/2023 A3, Tsuchinshan ATLAS)は、2023年1月に発見された。9月27日ごろに太陽から約5800万kmの距離で近日点に到達し、10月12日ごろに地球に最接近。Forbs Japanによれば、最大光度は金星よりも明るい-5等級になる可能性があるという。
ただし予測は難しく、情報源によりこの数値はまちまちで、仙台天文台では2等級、starwalkでは-3等級、大阪市立科学館では0.3等級となっている。
因みに1990年代に相次いで出現し、多くの一般人の目を楽しませてくれた百武彗星やヘール・ボップ彗星の最高光度は0等級ないしは-1等級だったため、今回の彗星もかなり期待できそうだ。
見頃は9月27日~10月2日の明け方、もしくは、10月12日~31日の日没後だ。いずれも地平線近くの低空で彗星を捉えられるチャンスはごく短時間に限られるため、明け方に見る場合には東の低空、日没後に見る場合には西の低空がひらけた場所を、あらかじめ見つけておくことをお勧めする。
なお大阪市立科学館によれば、明け方で最も彗星が見やすくなるのは9月30日、日没後で最も見やすいのは10月12日から14日あたりだそうだ。
starwalkによれば、10月下旬辺りから長い尾を引くようになり、最大で20度(満月40個分に相当)にもなるかもしれないとの予測もあり、写真撮影に挑戦してみるのも面白そうだ。空のどの辺りを探せば良いかはstarwalkに9月20日から11月16日にかけての位置情報が図示されているため、参考にされたい。
紫金山-アトラス彗星を見るために準備しておくと助かるグッズを、最後に示しておく。一番重要な持ち物は双眼鏡だ。双眼鏡は天体望遠鏡に比べ、視野が広く、予想並みに彗星が明るくならなかったとしても、彗星を探し出すのに最も重宝するだろう。
もしも写真撮影したいのなら、できるだけf値の小さい広角レンズを備えたカメラと三脚があると良い。f値は小さければ小さいほど良く、f1.8クラスのレンズなら、かなりの威力を発揮するだろう。
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