百貨店とSCの8月売上は引き続き好調、台風上陸あるも猛暑で夏物伸びる
財経新聞 / 2024年9月27日 8時53分
日本百貨店協会と日本ショッピングセンター協会が8月度の売上高を発表。各地で台風上陸による臨時休業などの影響があったものの、記録的な猛暑により夏物商材を中心に好調な売上を示したことが分かった。
■百貨店は台風の影響あるもプラス続く
25日、日本百貨店協会が8月度の全国百貨店売上高概況を発表した。売上高は前年同月比(店舗数調整後)3.9%増の4,034億9,374万5,000円となり、30カ月続で前年同月を上回った。ラグジュアリーブランドの売上やインバウンド需要は好調が継続。一部の店舗に台風上陸を原因とした臨時休業などがあったものの、記録的な猛暑を背景に夏物アイテムが好調に推移。帰省や旅行向けの商品も動き、夏休みに合わせた企画やイベントも盛況だった。
■大都市は札幌が好調、広島のみ前年割れ
大都市では10都市中9都市で前年同月を上回った。その中では札幌(前年同月比:11.8%増、以下同じ)、東京(6.6%増)、大阪(7.8%増)、福岡(6.4%増)などで好調だった。反対に広島(17.2%減)のみ前年同月を下回った。都市以外の地区別では明暗が分かれた。近畿(2.5%増)、中国(前年並み)、四国(1.1%増)の3地区は小幅増か前年並み。東北(7.1%減)、関東(2.8%減)、中部(2.1%減)、九州(1.8%減)は前年同月を下回った。
商品別で好調だったものは紳士服・洋品(6.6%増)、婦人服・洋品(5.0%増)、身の回り品(7.7%増)、美術・宝飾・貴金属(9.7%増)、家電(9.3%増)など。反対に不振だったものは子供服・洋品(6.3%減)、家具(12.4%減)など。
■ショッピングセンターもン猛暑で夏物が好調
同日、日本ショッピングセンター協会が8月度のSC販売統計調査報告を発表した。売上高は前年同月比7.1%増の6,120億7,199万7,000円となり、百貨店同様に30カ月連続前年同月を上回った。台風の上陸により一部の店舗が休業するとともに、運休となった駅周辺の店舗では来店客数の減少が起きた。一方でインバウンドは引き続き好調であり、猛暑に伴い夏物商材も動いた。さらに飲食やサービスも夏休み向けの需要で好調に推移した。
■名古屋、大阪、神戸など西日本が好調
売上のうち、テナントは前年同月比8.1%増の4,790億4,365万7,000円、キーテナントは同3.7%増の1,330億2,834万円となり、どちらも全体同様に30カ月連続で前年同月を上回った。大都市とその他の地域は全て前年同月を上回った。大都市では名古屋市(前年同期比:10.1%増、以下同じ)、大阪市(11.3%増)、神戸市(12.1%増)が2桁割合の増加。その他の地域では中部(8.7%増)、近畿(8.9%増)、中国(9.0%増)、九州・沖縄(9.8%増)の伸び幅が大きめだった。
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