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中国製品の良い所探し?

財経新聞 / 2024年10月11日 15時36分

 Photo: 銘品とは40年以上愛用のMONTBLANCの様なものを言う ©sawahajime 

 モノ余りと言われる位に豊かになった現在。

 あまりモノに執着しなくなったとされるが、それでも何か欲しい品物がある筈だ。

 いつも中国製品は論外と決めつけている傾向があるので、良い所探しをして見たいと考えた。

●欲しい物を思い浮かべてみる

 高級腕時計や宝飾時計、アクセサリー類。

 ブランド物の靴、ベルト、バッグ類。

 ママチャリでは無く、高性能ロードバイク。

 スポーツ関連なら、ゴルフ道具、テニスラケット、スキー板、サーフボード。

 クレー射撃競技用の銃が欲しい等々。

 オーディオ好きなら、名だたるスピーカーが欲しい、レコード盤に拘っていて高性能プレーヤーが欲しい、高性能アンプが欲しい。

 筆記具好きなら、銘品とされる万年筆やボールペン。

 画材が好きなら、いろんな種類の油絵具類や水彩絵具、色鉛筆に至るまでの品々。

 年代物のワインやシャンパンの類が好きな人。

 何が言いたいのかと訝しがる向きもあろうが、自分の立場に置き換えて、何か欲しい物を検討した際に、「中国製品」が俎上に乗るかを考えて見ると良い。

●例えば腕時計の場合

 正確な時間が判りさえすれば「時計」としての機能は十分な筈だ。

 しかし、様々な要因が時計選びを難しくする。 最初にクリアすべきは「予算」の問題だろう。

 最近の「クオーツ」部品の普及から、数千円も出せば「時計」は入手可能だ。

 追加機能として、日常生活防水機能ぐらいが備わっていれば、外聞を気にしないなら十分だろう。

 何本もの時計を所有し、普段使いの品の他に、アクセサリーとして、TPOに合わせるのが目的の人も居る。

 ダイビングが趣味だから、普段もダイバーウオッチを身に着けている人。

 極端なケースは「投機目的」で、将来値上がりが期待される銘柄の時計を、買い漁る人。

 でも、「中国製の腕時計」なんて寡聞にして聞かない。

 多分、性能は抜群で価格的には安価な、日本製のクオーツ部品を利用した、銘柄不明なバッタ物は生産されているだろうが~。

●中国製工業製品の実力

 3年前、徳島県教育委員会が県立の全ての高校に同じ端末のタブレットを1万6500台配布し、その半数を超える9100台以上が使用不能となった。    そんな製品しか造れないレベルの国に、命を預ける自動車がまともに造れるのか?

 パソコンやタブレットの程度なら、命に関わらないが、自動車を同じレベルに考えてはならない。

 尤も、そんなタブレットやモバイルバッテリーでも、発火事故を起こせば命に関わる。

 金槌は壊れても柄と頭部が外れる程度で、応急に両者を元の状態に戻せば釘は打てる。だが、釘打ち機は壊れたら「釘を打つ」機能は全く失われる。

 何とかして使えるのは、せいぜい「道具」のレベルまでで、「機械」になると彼等の手に余るだろう。

●福島原発の処理水

 中国は、福島原発の処理水放出に難癖をつけ、日本からの海産物輸入を全面禁止とした。

 そして、未だに処理水を「核汚染水」と呼称している。

 福島原発の処理水は、濃度を国の規制基準の40分の1、世界保健機関(WHO)の飲料水基準の7分の1に希釈した上で流す計画だ。

 放出後には海水と混じり、さらに薄まっていく。

 福島第1のトリチウムの年間排出量は、事故前の管理目標と同じ22兆ベクレル未満を予定する。

●欺瞞に満ちた中国

 これに対して、中国の原子力発電所は経済産業省によると、秦山第3原発が約143兆ベクレルと福島第1が予定する6.5倍、陽江原発は5倍、紅沿河原発は4倍も垂れ流している。

 無知な国民を扇動し、中央政権の失政を外国に向かわせる相手国には、日本の様な穏やかな国、厳しい反撃を受け難い国が好都合なのだろう。

●何故中国製品に信用が置けないか~こんな国の工業製品

 「処理水」の放射能レベルと、自分達の垂れ流している「原発からの排水」の汚染レベルがこれだけ違っていても、自分達に都合の良い勝手な解釈をする国が、「自動車先進国」並みの安全基準や環境基準を「正直に」順守しているかは疑わしい。

●現時点での結論

 何とか良い所を探そうと思ったが、現在進行形で作られている品に関しては、残念ながら考えつかなかった。

 昔は、「中国人は信義に厚い」と、途上国であっても人柄に信頼が置けた。

 相対的に人件費が安く、豊富な労働力を目当てに、中国に工場を開設して、日本の生産管理技術でそれなりの品質を確保した製品を生産する事が出来た。

 しかし、政治体制の唯我独尊の考え方は、知的財産に対する身勝手な対処方法や、少数民族の人権を無視した労働力を武器にして、自国の権益を貪るのが昨今の実情である。

 紀元前3000年から紀元前2000年にかけて生まれたメソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、中国文明の4つの文明を世界四大文明としている。

 中国が文明国だったのはこの頃だけで、この頃の青銅器、陶磁器、書画には欲しいものがある。

 しかし「先進国」と「開発途上国」の立場を自分勝手に使い分けているが、工業製品はやはり現代の中国には無理で、先進国に限られそうである。

 自動車の様な人命を預かる工業製品は論外だろう。

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