紫金山・アトラス彗星に引続き、10月末にアトラス彗星が肉眼で観望可能に
財経新聞 / 2024年10月11日 9時32分
紫金山・アトラス彗星が9月下旬から10月中旬にかけて見頃となり、今まさに話題となっている最中だが、10月末にさらに別の彗星が肉眼で観測出来るかもしれない。
9月27日に発見されたばかりのアトラス彗星(C/2024S1)が、10月23日に地球に最接近し、10月28日に近日点を通過する。しかも、紫金山・アトラス彗星の予想最高光度が-5等級だったのに対し、アトラス彗星は最高で-8.3等級にもなるとの予測が立てられている。
アトラス彗星(C/2024S1)は、非周期性クロイツ群に分類される。非周期性とは軌道離心率が1以上で楕円軌道をとらず、原則的として一度太陽に接近した後、再び太陽に戻ってくることがないことを意味する。クロイツ群とは、近日点が太陽に極めて接近する特徴を持つ。
クロイツ群の彗星はかつて大彗星となったものが多く、例えば1965年の池谷・関彗星は20世紀最大級の彗星(最大光度-17等級)となった。つまり、アトラス彗星も21世紀最大級の彗星になるのではないかとの期待されているのだ。
なお、この彗星が日本で最も見やすくなるのは、近日点を通過する10月28日前後の数日間だが、10月24日時点で予想光度はまだ6等級で肉眼では見えない。10月28日には-9等級まで明るさを増すが、太陽に近づきすぎて観望は困難だ。そういった理由で近日点通過後のほうが、見やすくなるだろう。日本では10月29日から31日にかけてが最も条件が良くなりそうだ。
もし小型双眼鏡を持っていれば、10月25日あたりから追跡してみると良いだろう。10月25日におとめ座にさしかかり、26日には1等星のスピカ付近を通過、近日点通過後の10月31日に再びスピカに最接近する。スピカとその付近の星の並びをあらかじめよく把握しつつ、毎日スピカ付近を双眼鏡で探索すれば、彗星の移動していくさまがよくわかるだろう。
また、今最も見頃な時季を迎えようとしている紫金山・アトラス彗星は、最新の情報では10月12日頃に最大光度に達し、-1等級程度になると予測されている。既に非常に大きな尾を引く雄姿の写真は、多く公開されている。
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