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国交省の愚行集

財経新聞 / 2024年10月24日 15時59分

 Photo: 現在は普通に車体中央からオフセットしたナンバーがOK ©sawahajime

 国交省の許認可権を振りかざした、国益よりも省益に重きを置いた様な姿勢に、外野から少々クレームを付けたい。

●ナンバープレート

 普通車は「白地に濃緑文字」が自家用車、「濃緑地の白文字」が営業車で、軽自動車は「黄地に黒文字」が自家用車、「黒地に黄文字」が営業車の定番だったものを、思い付きでグチャグチャにした。

 前方に「黄色ナンバー」車が合流したら、軽は動力性能的には劣っているから、「遅い車が前に割り込んだ」と判断してスピードを緩めたものだ。

 空港や駅で「白ナンバー」車が客待ちしていたら、「違法営業の白タク」だと、そんな車には乗らなかった。

 しかし現在は、「白ナンバー」のタクシー車や軽自動車が混在しているから面倒だ。何等かの利権が絡んでいるのかと疑ってしまう。

 「わ」や「れ」ナンバーだからレンタカーと判り、「運転未熟者」だろうと判断できる。来日観光客の運転レベルなんぞ、信用できる筈は無いから大いに助かる。

 ところが、もっと昔には、官公庁の車は「た」ナンバーだった。

 しかし夜の料亭とか、「政治家先生やお役人様」が遊んでいるのがバレるから、一般車と一緒にして「た」ナンバーを廃止したこともある「不正義の味方」だ。

 ここで、スピード違反常習者には悪いが、覆面パトカーの「88ナンバー」を普通車と同じ「5」や「3」のナンバーにする片棒を担いだことを告白しておく。

●訳も無くなされる「指導」

 以前も述べたが、キャブオーバー車は運転席が前方にあり、「ステアリングギアボックス」がバンパーの下部に顔を出す。

 そこでナンバープレートで目隠しをしようとしたら、「ナンバープレートは車体正面中央だ」との「ご指導」があり、結局余分なコストをかけて、ギアボックス覆いを設けざるを得なかった。

 現在はオフセットナンバーは普通に存在する。    何にでもクレームを付けたがる悪い癖がある。

 安全合わせガラスに、馬の尻尾よりも細いラジオアンテナを封入したら、「前方視界を妨げない証明をしろ」との「ご指導」があった。

 馬の尻尾の毛で、前から来る車が隠れるか?アタマは確かか!?と言いたい。

 現在は廃止されたが、100km/hを超えると、警告ブザーが義務付けられた際に、ブザーをチャイムに変えたら、「心地よい音色はダメだ」との「ご指導」があり、議論の結果なんとかチャイムでOKとなった。

 何でも「上意」は受け入れさせないとプライドが許さないのか?

●報復爆撃

 アタマの悪い(?)役人に、必要以上の権限を持たすと、ロクなことは無い。

 当時の4ナンバートラックは、「全長4700mm×全幅1700mm×全高2000mm」と、最大積載量が「2000kg」との規制があった。

 ところがS県で、寸法が同じで最大積載量が「3000kg」の本来は「1ナンバー」になるべきダンプカーを、陸運事務所が間違って「4ナンバー」で登録した。

 完全に陸事のミスであるにも拘わらず、「紛らわしい車種を設定した」として逆恨みし、影響はS県の販売会社に止まらず、結果的にはメーカーの「新車投入タイミング」が遅延するまでの「報復」を受けた。

●型式認定騒動

 記憶に新しいのが、型式認定騒動だ。

 より厳しい基準をクリアしたからと、そのデータを流用したメーカーに、不正だと騒ぎ立てて、立ち入り検査だ指導だと、強権を振りかざした。

 おまけに、「自分達が正しい、決められた規制を遵守しないメーカーが誤魔化しをした」とのスタンスでマスゴミを利用し、海外でも国産車の信頼性を損なう様な報道をさせた。

 本来なら、「国の規制よりも厳しい試験結果をたたき出している」と称賛されるべきを、国際的な信用を貶める様な対応をする。

 結果的には日本経済に多大な影響を与えたが、親中政党出身者が、長きにわたり国土交通省のトップに居座ることの弊害としか思えない。

 国内メーカーの側に立ち、支えるべき役人が、「利敵行為」をしてどうするのだ?

 本国では日常茶飯事の様に「発火事故」を起こしている外国産のEV車に、日本国民の「血税」を「補助金」として支給するのは即座に中止すべきだ。

 また、5000台以下の輸入車に対する、甘々緩々の審査を、国産車並みに厳格に実施すべきである。

 EV車で「発火事故」を起こしていないのは、国産車以外では発売当初の「パナソニック製」バッテリーを使用していたテスラだけである。

 そのテスラも、日本製以外の車載バッテリーを採用して以来、「発火事故」の常連さんとなっている。

●本当に自動車のことが判っているのか

 国のことを本当に思っているなら、少なくとも自動車関連部署ならば、「自動車のことを本当に理解している」者がその任に当たるべきである。

 最近のTV等に登場する「自動車評論家」と称する人達も、「こんな知識レベルで評論なんてするな」と言いたい様なレベルの者まで混在している。

 まして、せいぜい「趣味でクルマに接していた」レベルにも届かない連中が、「お役人」の権限を振りかざして、日本の基幹産業である自動車産業の足を引っ張る様なことがあってはならない。

 国交省が、マトモに仕事をする様になることを、切望する。(沢ハジメ)

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