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ネット不動産投資「リノシー」、台湾でサービス開始 アジア進出を加速

財経新聞 / 2024年10月25日 16時17分

ネット不動産投資のRENOSY、台湾でサービス提供を開始(画像:GA technologiesの発表資料より)

 GA technologies(ジーエーテクノロジーズ)は23日、台湾在住の投資家向けに、ネット不動産投資サービス「RENOSY(リノシー)」の提供を開始すると発表した。

 リノシーは、オンラインをベースに設計したサービスで、手軽に投資用不動産の検討・購入・管理・売却ができる。AIを用いて投資価値の高い物件を選定し、物件・プラン提案の打ち合わせや契約締結などは、オンラインで行える。

 物件管理はジーエーテクノロジーズに任せることが可能。物件所有者は、物件の入居状況や賃料、月々のキャッシュフローなどをアプリで管理できる。日本では主に、会社員向けサービスとして提供している。

 今回の台湾進出は、グローバル化の加速を目指したものだ。日本政府観光局の調査によると、2023年の台湾からの訪日外客数は約420万人と、国・地域別では、中国(約243万人)や香港(約211万人)を上回り、韓国に次ぎ2位だった。加えて、中華圏の投資家が日本の不動産に高い投資熱を持つことから、10月より台湾に拠点を設置し、リノシー事業を展開するという。

 ジーエーテクノロジーズは、2013年3月設立のベンチャー企業。「テクノロジー × イノベーションで、人々に感動を生む世界のトップ企業を創る」というビジョンのもと、当時テクノロジー化が進んでいなかった不動産業界に着目。リノシーのマーケットプレイスを用いた投資・運用事業と、賃貸・管理事業(ITANDI)を柱に事業を展開している。

 リノシー事業は17年3月あたりから着手し、当初は20代向けサービスとして提供。NTTドコモ・ベンチャーズからの資金調達などを経て、18年2月より中古不動産プラットフォームとして提供を開始した。同年7月には、東証マザース(当時)に上場している。

 海外事業への本格参入はコロナ禍の20年6月で、NeoXグループが運営する中華圏の日本不動産プラットフォーム「神居秒算」事業を取得。国際事業部を立ち上げ、中華圏の不動産投資家向け事業を開始した。以降、アジア進出を加速し、タイでの不動産賃貸事業の展開や、マレーシアでの拠点設立にも着手している。台湾への進出は24年2月に着手しており、今回それを実現した形となる。

 ジーエーテクノロジーズは、「中期経営計画 2024」でグローバル化加速を戦略に掲げており、今後も国や地域を限らずに事業を拡げていく方針だ。

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