11月5日から東証の取引時間が延長、どう変わる?
財経新聞 / 2024年10月24日 16時13分
●東証取引時間が11月5日から延長
東京証券取引所の株式取引時間が11月5日から30分延長され、従来は9時から15時までだったものが、15時30分まで取引可能となる。東証取引時間の延長は、2021年10月に現物市場の機能強化に向けたアクションプログラムにおいて、すでに決定していた。
日本の株式市場は世界に比べて取引時間が短く、外国人投資家を取りこぼしているという指摘があったが、今回の延長が活性化するのだろうか?
11月5日というタイミングにも注目が集まる。
●大きな変更点
単に取引時間の延長だけでなく、クロージング・オークションの導入にも注目が集まる。ザラバは15時25分に終了し、30分までの5分間がクロージング・オークションの時間となる。
注文受付時間を設けることで、売買の意見を集約する。従来は取引の数で終値が決まっていたが、駆け込みが殺到して値段が動きやすい。5分間を板寄せして、その日の終値が決定する。
15時25分~15時30分はリアルタイムの取引ができず、15時30分にしか取引ができないようになる。
●大きな変化はない?11月5日からということで懸念も?
取引時間の延長により、証券会社などでは事務作業の負担が増えるとして、反対の意見も根強い。決算発表も15時に合わせていた企業も多く、今後後ろ倒しになる可能性が高いため、残業が増えるとの懸念もある。取引時間を延長しても、休憩時間がないNY証券取引所よりもまだ1時間短く、世界と比べても平均1時間以上短い。
欧米の取引時間と時差があること、後場になると取引時間が減る性質の東証で、取引時間の延長は負担だけ増やして意味がないという意見もある。
11月5日は米国大統領選挙の日(ただ日本時間で投開票が伝わるのは、翌日の6日)でもあるが、日本の企業の決算期であり、取引時間中に発表してしまう企業も出てくるかもしれない。
5日から翌週まで決算期を迎える企業が多く、大統領選の行方も相まって相場が荒れる危険性もある。
個人投資家にとっては、取引時間が延長することは悪いことではないので、有効に活用したいところである。
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