9月の外食市場規模は2879億円、2カ月連続でコロナ前比が回復
財経新聞 / 2024年11月1日 10時34分
ホットペッパーグルメ外食総研が9月の外食市場規模を発表。2カ月ぶりに外食頻度が前年同月を下回ったものの、それ以上に外食実施率が伸びたこともあり、新型コロナ前比は2カ月連続で改善した。
■外食市場は2カ月連続でコロナ前比が改善傾向
10月31日、ホットペッパーグルメ外食総研が9月の外食市場調査を発表した。外食市場規模は前年同月比89億円増の2,879億円となり、34カ月連続で前年同月を上回った。新型コロナ前の2019年比は90.0%となり、7月から2カ月連続で改善した。個別の指数では、外食実施率は前年同月2.0ポイント増の69.4%、外食単価は同65円増の2,817円だったが、外食頻度は同0.07回減の3.73回と2カ月ぶりに前年同月を下回った。
圏域別の市場規模は、首都圏が同107億円増の1,833億円、関西圏が同51億円減の694億円、東海圏が同32億円増の352億円だった。
■外食単価は20・30代で前年同月下回る
外食実施率と外食単価は性別や年齢層で増減が分かれた。外食実施率は男女とも多くの年齢層で前年同月を上回っている。その中では40代女性が68.1%(前年同期比:4.3ポイント増、以下同じ)、50代女性が64.1%(3.1ポイント増)、60代女性が65.2%(5.2ポイント増)と女性で増えた層が多かった。反対に60代男性のみ前年同月比2.5ポイント減の61.4%、前年を下回った。外食単価は20代と30代では男女ともに前年同月を下回った。特に30代男性が2,698円(95円減)、30代女性が3,153円(61円減)と下げ幅が大きめ。反対に40代女性が2,849円(343円増)、50代男性が3,277円(391円増)で上げ幅が大きめだった。
■ファミリーレストラン・回転すし等の業態が好調
業態別市場規模は16業態中12業態で前年同月を上回った。その中で伸び幅が大きめだった業種は、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(9月の市場規模:175億円、前年同期比:18億円増、以下同じ)、ファミリーレストラン・回転すし等(247億円、28億円増)、フレンチ・イタリアン料理店(215億円、10億円増)、すき焼き・しゃぶしゃぶ・鍋・おでん等の専業店(63億円、10億円増)でプラス幅が大きめ。一方で、和食料理店(417億円、8億円減)、バー・バル・ワインバー・ビアホール・パブ(75億円、6億円減)、カラオケボックス(8億円、10億円減)、スナック・ナイトクラブ・キャバレー(25億円、4億円減)の4業態で前年同月を下回った。
業態別の2019年比は食事主体が97.3%で8月の93.1%から4.2ポイント改善。飲酒主体は78.0%で同74.9%から3.1ポイント改善。軽食主体は98.8%で同89.2%から9.6ポイント改善した。
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