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10月のパート・バイト時給は上昇傾向、賃金改定と年末年始向けに時給アップ

財経新聞 / 2024年11月17日 15時53分

 求人サイトを運営する各社が10月度のパート・アルバイト時給動向を発表。リクルートが初の平均時給1,200円超えになるなど、最低賃金の改定や年末年始の繁忙期に向けて時給をアップさせた求人が増えていることが分かった。

■アイデムは専門職が大きく下げ東西日本とも前年下回る

 11日、アイデムが10月の「パート・アルバイトの募集時平均時給」を発表した。東日本エリアの平均時給は同8円減の1,232円、関東4都県(東京、神奈川、埼玉、千葉)は同11円減の1,250円だった。

 職種別では7職種中5職種が前年同月を上回った。その中では販売・接客サービスが1,182円(前年同月比:66円増、以下同じ)、飲食サービス職が1,186円(77円増)、その他が1,248円(101円増)で上げ幅が大きめ。反対に専門・技術職が1,391円(153円減)、製造関連・ドライバー職が1,225円(57円減)の2職種で前年同月を下回った。

 西日本エリアの10月の平均時給は同10円減の1,191円、関西3府県(大阪、兵庫、京都)の平均時給は同20円減の1,203円だった。

 職種別では7職種中6職種が前年同月を上回った。その中では販売・接客サービスが1,120円(前年同月比:65円増、以下同じ)、飲食サービス職が1,111円(62円増)、その他が1,167円(95円増)で上げ幅が大きめ。一方で専門・技術職が1,421円(165円減)のみ前年同月を下回った。

■リクルートは平均時給1,200円超え

 15日、リクルートの調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』が、10月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。3大都市圏(首都圏、東海、関西)の平均時給は前年同月比35円増の1,212円となり、42カ月連続で前年同月を上回った。9月から2カ月連続で最高時給を更新するとともに、初めて平均時給が1,200円を突破した。

 地域別では首都圏が前年同月比27円増の1,246円、東海が同53円増の1,145円、関西が同41円増の1,180円となり、3地域とも前年同月を上回る状況が続いている。

 最低賃金の改定とともに、クリスマスや年末年始の繁忙期に向けた短期かつ高時給の求人から影響を受け、賃金が上昇した可能性があるという。

■ディップは2カ月連続で前年下回る

 同日、ディップが10月の「アルバイト平均時給調査」を発表した。全国の平均時給は前年同月比41円減の1,315円となり、2カ月連続で前年同月を下回った。またアルバイト・パートの求人件数は同4.3%増の約311,000件だった。

 地域別では関東が同4円増の1,391円、東海が同113円減の1,208円、関西が同74円減の1,261円、九州が同6円増の1,360円と明暗が分かれた。

■エン・ジャパンは24カ月連続で前年上回る

 同日、エン・ジャパンが10月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。全国平均アルバイト・パート時給は前年同月比97円増の1,372円となり、24カ月連続で前年同月を上回った。

 エリア別では、関東が前年同月比122円増の1,390円、東海が同64円増の1,310円、関西が同53円増の1,356円となり、3地域とも時給がアップした。ブラックフライデーや年末年始の商戦に備えてドライバーや軽作業の求人が増加。インバウンド需要により飲食系で高時給の求人が増えている。

 職種別は全10職種で平均時給が前年同月を上回った。その中では販売・サービス系が1,345円(前年同期比:75円増、以下同じ)、フード系が1,169円(73円増)、運輸・配送・軽作業系が1,335円(168円増)、企画・事務・管理系が1,352円(82円増)で伸び幅が大きめだった。

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