バフェット氏の債券投資家への転向が意味すること
財経新聞 / 2024年12月7日 22時29分
●バフェット氏が22年ぶりに債券投資家へ
日本経済新聞によると、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイ社が、株式投資よりも債券投資を増やしているという。債券投資額が3000億ドル(45兆円)を超える一方で、株式投資額は3000億ドルを割り込んでいる。
「タイミングが来た時だけバットを振る」という投資手法で知られるバフェット氏の債券投資家への転向は、米国株のバブル崩壊への備えなのだろうか?
●思い出されるITバブル崩壊時
1990年後半、ITバブル(ドットコムバブル)と呼ばれた上昇相場の時、バフェット氏は自らの能力の輪の外にあるということで、一切投資をしなかった。インデックスの上昇率を下回り、世間では「バフェット流投資は終わった」とも囁かれていた。しかしその後2000年代初頭のITバブル崩壊で、バフェット氏の投資手法の正しさが証明された。
2024年に半導体大手インテルがダウの構成銘柄から除外されたが、インテルがダウ構成銘柄に採用されたのは1999年で、翌年インテルが業績不振となり、インテルがきっかけでITバブルが崩壊した。
●日本株はどうなる?
米国債は利下げしたと言っても金利は4%台で、まだ魅力的な安全資産である。現状の米国株は上がり過ぎているという認識はバフェット氏以外にもあり、これからも債券投資よりも安定した利益が得られるという確信が無いのかもしれない。
ただバフェット氏は、2024年に入ってからすでに現金保有を増やしており、9月末には過去最高を更新している。その現金の約9割はいつでも換金できる短期債である。
単純に株での利回りと債券利回りを天秤にかけて、債券投資を選んだという見方もある。
日本株の方は利上げの余地があるとはいえ、米国債との利回りにはまだまだ差があり、株価も米国株のような割高ではない。
当然、米国株のバブル崩壊となれば、日本株の影響も避けられず、バフェット氏も商社株を手放すことも考えられる。バフェット氏の日本株への投資が注目される。
この記事に関連するニュース
-
NY市場サマリー(29日)=S&P500・ダウ最高値更新、円6週間ぶり高値
ロイター / 2024年11月30日 7時33分
-
トランプ相場「3・3・3政策」の期待度は?強弱揺れる米国株(土信田雅之)
トウシル / 2024年11月29日 8時0分
-
NY市場サマリー(25日)株続伸・ドル下落、利回り低下受け
ロイター / 2024年11月26日 7時34分
-
相場展望11月25日号 米国株: 米国株は主役交代、半導体関連⇒景気敏感株・中小型株へ 日本株: 日経平均最高値更新のため、高度成長産業に取組み企業育成 中間配当金の株買いを狙い、海外短期筋も買い転換か
財経新聞 / 2024年11月25日 10時58分
-
NY市場サマリー(22日)株・ドル上昇、長期ゾーン利回り低下
ロイター / 2024年11月23日 7時22分
ランキング
-
1LINEヤフー、PayPay銀行をスマホ決済ペイペイに譲渡へ…子会社化で「スーパーアプリ」目指す
読売新聞 / 2024年12月16日 20時21分
-
2野村証券に過怠金6000万円 大阪取引所、相場操縦で
共同通信 / 2024年12月16日 17時18分
-
3経団連次期会長に日生・筒井氏―起用の理由は? 関係者
日テレNEWS NNN / 2024年12月16日 23時39分
-
4為替相場 17日(日本時間 7時)
共同通信 / 2024年12月17日 7時0分
-
5歳末と新春 お買い物はどっちがお得?正月食材の買い出しベストタイミングは【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年12月16日 21時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください