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6月上場M&A仲介:後発インテグループの武器の1つは、プロパガンダ力

財経新聞 / 2024年12月28日 13時36分

 今年6月に上場したインテグループ(192A、東証グロース市場)を覗き込んで、前にも記したが(事業承継に伴う)M&Aの高まりを改めて痛感した。と同時に「競争の激化」を知らされた。

 インテグループは6月18日に新規公開。公開価格3960円に対し初値は5940円。50%上値で産声を上げた。その後IPO人気で8550円(6月24日)まで買い進まれ、利食い先行の動きに転じ8月5日の3030円まで水準を下げ本稿作成時の株価は3410円。

 既に公開価格を下回っているが、地相場入りしたかどうかを判断するには早計ではないか・・・。最大の理由は業績動向と、そのプロパガンダスピリット。

 上場後直後に発表された2024年5月期は「72.6%増収、312.9%営業増益、成約件数18件増の21件」と、大きな伸長を見せ始めた23年5月期の「96.2%増収、18.3倍営業増益」の勢いを継続した。そして今5月期も履いた下駄が高くなったにもかかわらず「31.9%の増収(28億9700万円)、20.3%の営業増益(11億8300万円)」計画で立ち上がった。

 2007年設立、今年上場。既にその名が広範に認識されている既存の上場会社に比べると、出遅れ(後発)の感は否めない。それを埋めんがため・・・と言ったら言い過ぎかもしれないが、プロパガンダにも並々ならない積極性を見せている。

 中堅・中小企業のM&Aを手掛けるインテグループが、武器と自認する「成功報酬制の料金体系」。「着手金(A)」「中間金(B)」の類は一切得ず、一定のM&A実現金額毎の「×何%」の枠組みが決められている(詳細はホームページ参照)。

 またさすがに実名は記していないが、「A」「B」に関し同業他社との比較を掲載している。「A」については「弊社とらない/A社・B社・C社とる」―「B」については「弊社とらない/A社とらない/B社・C社とる」。また着地(M&A成立)時の成功報酬のベースに関しても、「弊社・C社:譲渡価格ベース/A・B社:移動総資産ベース」と記されている。

 HPを覗いていて「弊社は社員1人当たりの成約件数が業界トップクラスで」という文言に出会った。「具体的に知りたい」問い合わせた。早々に、こんな答えが実名で返ってきた。

 前者については「コンサルタント1人当たり売上高=成約1組当たり売上高×コンサルタント1人当たり成約組数」と示され、「当社7300万円/A社(上場、以下同じ)7000万円/B社1億4200万円/C社6900万円/D社3300万円/E社2100万円/F社5500万円」という具合だという。

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