ZenKenの「海外事業体制」、本格的整備が進む現状に期待
財経新聞 / 2025年1月1日 15時14分
Zoomミーティングの参加を打診され、受けた。ZenKen(7371、東証グロース市場)。四季報の特色欄には、「Webマーケティングやサイト制作・運用が柱。インド軸に海外のIT人材紹介」と記されていた。林順之亮社長が出張ってくるという。基礎知識だけは身に着け、参加し幾つかの質問もぶつけた。
ここ数期間の収益動向を追う限り、魅力は覚えなかった。2021年/22年6月期こそ「6.7%増収、68.8%営業増益/24.0%増収、83.8%営業増益」も、以降は「8.4%減収、63.4%減益/20.3%減収、59.2%減益」。今6月期は「6.6%増収(60億円)、51.6%営業増益(5億3000万)」計画。
達成されれば四季報の業績欄の見出し【反発】。下期型の収益構成か、中間期予想「0.1%増収(28億円)、65.2%営業減益(5900万円)」に対し第1四半期実績「13億3000万円、5900万円」と利益の伸びが目を引く。
創業者:吉澤信男氏(筆頭株主)が興した企業だが、現行のビジネスモデルは林氏により確立された。林氏は「マーケティング×海外人材」と説明した上で、「5年後を目途に、海外人材部門の総売上高比率を50%に」と語った。
前者は長年培ってきたネットマーケティングのノウハウを駆使し、独自のメディアの制作・運営によりクライアント企業の「ニッチトップ戦略」を支援。メディア内でクライアント企業を認知させ、送客へとつなげる枠組み。延べ8000以上のサイトを制作・運営してきた。
後者は少子高齢化の進捗に伴い喫緊の課題となっている、国内の労働力不足。それを外国人パワーの拡充でフォローしていこうという事業。林氏は「IT関連のエンジニアを軸に、ホテルなど宿泊施設の従業者、介護関連のスタッフの導入と積極的に取り組む」と強調した。
「言うは易いが行うは難い」の感を抱いた。が既にこんな体制を整備していると知り、感嘆もした。
エンジニアに関してはインド・ベンガル―ルの上位工科系大学51社と連携、人材の紹介を受ける状況が整っている。宿泊施設スタッフについても、やはりインドの観光学校と接点を有している。
株価は正直。サプライズに敏感に反応する。11月18日、「新潟県から第1弾の業務受託。地方自治体を対象とした外国人介護人材の受け入れや定着に関する支援サービスを開始」というリリースを受け株価のしっかり、が確認された。
配当性向40%を掲げている。求められる価値を有する企業の株価とは、しっかり向き合うべきと思うが・・・
この記事に関連するニュース
-
ペットフード・用品で高成長を続けてきたエコートレーディングは、曲がり角を迎えたのか!?
財経新聞 / 2024年12月30日 10時22分
-
中計で「資本コストと株価を意識した経営」を掲げる、巴コーポの真意はプライム移行
財経新聞 / 2024年12月24日 9時32分
-
遠隔画像診断システムにも注力:レオクランの医療機器・設備ソリューション事業を覗く
財経新聞 / 2024年12月22日 16時27分
-
自動車メーカー「勝ち組と負け組」の明暗分かれた? 知っておくべき「決算書」の見方は? 半期決算で見る「日産とスズキ」の違いとは
くるまのニュース / 2024年12月20日 5時50分
-
決算好調な「くら寿司」&「スシロー」、株価は明暗が分かれる結果に…要因は、株主優待と寿司ネタ?
MONEYPLUS / 2024年12月19日 7時30分
ランキング
-
1豊洲市場で初競り、一番マグロは歴代2位の2億700万円…仲卸やま幸「鮮度がずば抜けていた」
読売新聞 / 2025年1月5日 7時53分
-
2「日本一土地代が高い」新宿・歌舞伎町のバッティングセンターはなぜ潰れないのか? 店が語った驚異の「1日の来場者数」と営業理念
NEWSポストセブン / 2025年1月4日 16時15分
-
3お金の貯まらない家の「玄関」には決まってある…片付けのプロに聞いた「新年」絶対に撤去すべきもの
プレジデントオンライン / 2025年1月5日 9時15分
-
4USスチール買収阻止、アメリカ政府への訴訟以外に打開策見当たらず
読売新聞 / 2025年1月4日 21時3分
-
5寝ながらパソコンに最適!トラックボールマウス 親指、人差し指、手のひら、どのタイプを選ぶ?
東洋経済オンライン / 2025年1月5日 9時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください