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相場展望1月20日号 米国株: 大統領就任式の「ご祝儀相場」で株価上昇⇒反落に注意 日本株: ボックス圏下限まで下落⇒海外投機筋の買い主導⇒反発予想

財経新聞 / 2025年1月20日 11時13分

■I.米国株式市場

●1.NYダウの推移

 1)1/16、NYダウ▲68ドル安、43,153ドル  2)1/17、NYダウ+334ドル高、43,487ドル

●2.米国株 : 大統領就任式を控え「お祝儀相場」で1/13から株価上昇⇒反落に注意

 1)NYダウは▲3,076ドル安⇒大統領就任式の祝儀相場+1,549ドル反発   ・NYダウの推移     12/04  45,014ドル     01/10  41,938   ▲3,076ドル安・▲6.83%下落     01/17  43,487   +1,549ドル高・+3.69%反発

  ・NYダウは、▲3,076ドル下落に対して、1/17には+50.35%高と半値戻しをした。

 2)1/17、長期金利の上昇が一服⇒株高へ

 3)大統領就任式を控え「お祝儀相場」で1/13から株価上昇   ・次期政権の経済効果((1)規制緩和(2)減税)に期待が集まる。   ・金利上昇の一服、銀行の好決算発表と外部環境の良さが追い風となった。   ・インフレ懸念も後退した。

 4)トランプ氏が検討する就任式直後の大統領令   ・エネルギー・環境     ・地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」から再離脱     ・電気自動車(EV)の振興策の撤回     ・液化天然ガス(LNG)の新規開発の再開   ・関税引上げ     ・全輸入品に+10~20%、中国には当面+10%、カナダ・メキシコは+25%     ・外国歳入庁の新設   ・不法移民対策     ・強制送還     ・不法移民が米国で産んだ子供への米国籍付与の廃止     ・南部「国境の壁」建設などで不法移民の進入阻止   ・恩赦     ・2021年1月の議会襲撃事件で訴追された支援者への恩赦

 5)ご祝儀相場の終了後の反落への備えも注目したい

●3.米国クリーブランド連銀総裁、「インフレは依然問題」(WSJ)

●4.米国12月製造業生産指数+0.6%上昇、予想+0.2%増を上回る、航空宇宙が好調(ロイター)

 1)航空機大手・ボーイングのストライキ終結が追い風になったとみられる。

●5.米国12月一戸建て住宅着工数は年率換算で前月比+3.3%増の105万戸 (ロイター)

 1)2024年2月以来の高水準となった。  2)住宅ローン金利の上昇と新築住宅の供給過剰により、一段の増加は限定的になるとみられる。

●6.台湾TSMC、昨年度決算で売上高13.76兆円・最終利益5.58兆円で過去最高(NHK)

 1)前年比、売上高+33.9%増、最終利益+39.9%増。

■II.中国株式市場

●1.上海総合指数の推移

 1)1/16、上海総合+8高、3,236  2)1/17、上海総合+5高、3,241

■III.日本株式市場

●1.日経平均の推移

 1)1/16、日経平均+128円高、38,572円  2)1/17、日経平均▲121円安、38,451円

●2.日本株 : ボックス圏の下限まで下落⇒海外投機筋の買い主導⇒反発を予想

 1)円相場1/17(米国時間)で一時154円台に円高   ・1/17(米国)の終値は156.28円まで円安に戻る。   ・ただ、1/10に158.37円まで円安が進行⇒1/17(日本)155.67円に円高に振れた。1/17(米国)で円高が進行するも、同日終値で円安に転換した。   ・円相場は、日銀の金利引上げ予想もあり、振れ幅が大きくなっており、注目。

 2)海外短期筋は買いを入れる水準まで日経平均は低下   ・最近のボックッス相場の下限まで下落。   ・最近の日経平均は、38,000~40,000円のボックス圏で動く習性がある。

 3)1/20以降は日経平均反発を予想   ・日経平均の底値の状況     11/01  38,053円     11/21  38,026     11/29  38,208     12/20  38,701     01/15  38,444   取引期間中に38,000円近辺まで下落、その後に反発

  ・海外短期筋の投資家は、1/15に買い戻しを入れた。今後、彼らは株価先物の買いを中心に買い上がると予想。

  ・ボックス圏の下限に抵触したため、日経平均はボックス圏の上限である40,000円程度に向かって上昇局面入りしたと思われる。

  ・トランプ大統領就任のお祝儀相場が始まっており、日本株にも波及効果が期待できる。

 4)今週の注目   ・トランプ次期大統領の就任式   1/20   ・日銀の金融政策決定会合結公表  1/24

●3.日銀は2025年・2026年に各2回利上げの実施の見通し=IMF(ロイター)

●4.企業物価指数、2024年は+2.3%上昇、昨年12月は前年同月比+3.8%上昇(読売新聞)

●5.任天堂、「スイッチ」後継機を2025年に発売、4/2に詳細発表(ロイター)

■IV.注目銘柄(投資は自己責任でお願いします)

 ・1605 INPEX       原油価格上昇  ・2413 エムスリー     業績堅調  ・3141 ウエルシア     業績堅調

執筆者プロフィール

中島義之 (なかしま よしゆき)
1970年に積水化学工業(株)入社、メーカーの企画・管理(財務含む)を32年間経験後、企業再生ビジネスに携わる。 現在、アイマックスパートナーズ(株)代表。 メーカーサイドから見た金融と企業経営を視点に、株式含む金融市場のコメントを2017年から発信。 発信内容は、オープン情報(ニュース、雑誌、証券リポート等々)を分析・組み合わせした上で、実現の可能性を予測・展望しながらコメントを作成。http://note.com/soubatennbou

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