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12月のパート・アルバイト時給、上昇傾向続くも伸び幅は落ち着く

財経新聞 / 2025年1月21日 10時29分

 求人サイトを運営する各社が2024年12月度のパート・アルバイトの時給動向を発表。製造系やサービス系などの一部で引き続き人材需要が旺盛だった一方、年末年始の繁忙期における求人がある程度充足したことで、全体での時給の上げ幅が落ち着いたことが分かった。

■マイナビは28カ月連続で前年上回る

 17日、マイナビが2024年12月の「アルバイト・パートの平均時給レポート」を発表した。全国平均時給は前年同月比37円増の1,278円となり、28カ月連続で前年同月を上回った。

 地域別では、北海道・東北が同70円増の1,144円、関東が同34円増の1,364円、甲信越・北陸が同18円増の1,129円、東海が同38円増の1,204円、甲信越・北陸が同62円増の1,181円、関西が同30円増の1,276円、中国・四国が同39円増の1,119円、九州・沖縄が同34円増の1,145円だった。

 工場・倉庫・建築・土木の職種で過去最高時給を更新しており、クリスマスや年末年始の繁忙期に対応するため、食品の製造・加工などで時給のアップが行われたとみられる。また販売・接客・サービスの職種でも過去最高時給となっており、こちらも年末年始の繁忙期への対応があったとみられる。

■リクルートは44カ月連続で前年上回る

 20日、リクルートの調査研究機関『ジョブズリサーチセンター(JBRC)』が、2024年12月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。3大都市圏(首都圏、東海、関西)の平均時給は前年同月比34円増の1,219円となり、44カ月連続で前年同月を上回った。

 地域別では首都圏が同24円増の1,249円、東海が同47円増の1,156円、関西が同48円増の1,193円となり、3地域とも前年を上回る状況が続いている。

 全体的な時給アップは落ち着いた中で、インバウンド需要に対応するフード系やホテルスタッフでは時給の上昇傾向が継続。中高年向けの人材募集に力を入れている企業が増えているという。

■ディップは4カ月連続で前年下回る

 同日、ディップが2024年12月の「アルバイト平均時給調査」を発表した。全国平均時給は前年同月比63円減の1,293円となり、4カ月連続で前年同月を下回った。またアルバイト・パートの求人件数は同6.6%増の約303,000件だった。

 地域別では関東が同変わらずの1,386円、東海が同127円減の1,199円、関西が同86円減の1,237円、九州が同173円減の1,182円だった。

■エン・ジャパンは26カ月連続で前年上回る

 同日、エン・ジャパンが2024年12月の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。全国平均時給は前年同月比57円増の1,293円となり26カ月連続で前年同月を上回った。

 エリア別では、関東が同73円増の1,393円、東海が同56円増の1,320円、関西が同35円増の1,363円となり、引き続き3地域とも時給が上昇している。

 年末年始の繁忙期に向けた人材募集がひと息ついたことで、全体の求人数は落ち着いた。ただし事務系や営業系の求人は増えており、正社員の補充が難しい部分でパートやアルバイトで補充する動きがあるという。

 職種別では全10職種で平均時給が前年同月を上回った。その中では、警備・清掃・設備管理が1,180円(前年同期比:55円増、以下同じ)、運輸・配送・軽作業系が1,322円(139円増)、教育・その他が1,472円(77円増)の3職種で伸び幅が大きめだった。

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